高市早苗首相は22日、一部週刊誌などで報じられた昨年の自民党総裁選などをめぐる自身の陣営の中傷動画作成疑惑報道に関する自身の秘書の「陳述書」を、衆院予算委員長あてに提出した。
6月22日の衆院予算委員会で野党議員からこの件に関する質問を受けた際、直接答弁は行わず、秘書による陳述書の提出を表明して以降、この日が1カ月の節目だった。
秘書は陳述書の中で、総裁選や今年の衆院選をめぐる中傷動画作成疑惑報道に関して、自身の関与を否定。「他の候補者を誹謗(ひぼう)中傷するような動画を作成・発信するようなことは行っておりませんし、そうしたことを第三者に依頼したこともありません」と主張している。自身が第三者に依頼して作成させたとされる動画が報じられていることについて、「そのような動画を見たことは1度もありませんし、そのようなものが存在するかどうかも承知していない」としている。
また、中傷動画を制作したとされている男性との面識に関しては、男性が参加したオンラインミーティングに参加したことは認めたが、「顔とお名前のはっきりとした記憶がなく、直接お会いしたことのない方については、面識はないとしか申し上げようがない」としており、高市首相から問われた際も「面識のない方である」旨を説明したとしている。
男性との会話を録音したとされる音声データが報じられたことについては、「私の声に似ているとは思う」としながらも、男性がこの会議に出席していたか「はっきりした記憶がありません」とし、音声記録がこの会議のものなのかも含め、「確証を持てないと言わざるを得ない」と説明。高市首相にも同趣旨の説明をしたとしている。
また、高市首相の名前が入った暗号資産(仮想通貨)「サナエトークン」の発行をめぐっても、事前の説明を受けたことはないとし、承認をしたこともないとしている。
いずれも高市首相が、秘書から電話で聞き取った内容として国会で答弁したものと同じような内容となっている。秘書の陳述書は、計5ページに及ぶ。