小泉進次郎防衛相は28日の閣議後会見で、26日にスタートした堺雅人主演のTBS系人気ドラマ「VIVANT」で描かれる陸上自衛隊内の秘密組織「別班」は本当に存在するのかと問われ、「これまで存在しておらず、現在も存在していません」と、答えた。
「別班」は、陸上自衛隊の秘密情報部隊「陸上幕僚監部運用支援・情報部別班」のこととされ、日ソ冷戦時代以降、時の総理や防衛大臣(当時は防衛庁長官)に動向を知らせないまま、秘密裏に世界の国に拠点を設け、身分を偽った自衛官が情報活動を行ってきたとされるもの。ドラマでは、堺演じる乃木憂助やさまざまな「別班」員らの活動を描いており、社会現象になった2023年のシーズン1に続く続編として放送が始まったばかりだ。
会見では、「VIVANT」を引き合いに、「別班」の存在の有無を問う質問が小泉氏に寄せられた。記者は、これまで政府は「別班」と呼ばれる組織は存在しないとしている一方で、防衛相経験者の石破茂前首相がかつてCS放送で、「別班」について「あるともないとも言えない」などと述べたことに触れながら、「あらためて『別班』ないし、これに準じる組織は自衛隊内に存在するのでしょうか」「諜報(ちょうほう)や情報を専門とする部隊の必要性も合わせて、大臣はどのようにお考えになられているか」と問うた。
これに対し、小泉氏は「ご指摘の諜報・情報を専門とする部隊などの人的情報収集能力の強化は、防衛省を含む政府全体の課題。防衛省としては、引き続き関係省庁と連携しつつ、人的情報を含む情報機能の強化に取り組んでまいります」と述べた上で、「別班」に言及。「今、ご指摘の陸上自衛隊の『別班』といったような組織はこれまで存在しておらず、また現在も存在していません」と否定した。
その上で「ドラマは好きですけどね」と述べた。