イオン社長の熊本地震翌日会見に一定評価 人命失われ本音で悔やむ 臆測もまじえず

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イオンの吉田昭夫社長は29日、熊本市内で記者会見を開き、前日28日の令和8年熊本地震後に起きた、イオンモール熊本の爆発事故について報告し、謝罪した。

事故では複数の人命が失われた。ただ、社長自ら早期に現地入りして対応したことや、憶測などをまじえない冷静な報告、人命が失われたことや被害者が出たことを本音をまじえて悔やむ姿などに、SNSなどでは一定の評価の声もあがっている。

吉田社長は防災服姿で会見に臨むと、冒頭「『イオンモール熊本』爆発事故により、尊い命を失われた方々がおられる事態を招きましたこと、大変重く受け止めております。慚愧の念に堪えません」と謝罪した。

一方、吉田社長は、事故が想定外だったか、予見できなかったか、という質問に対しては「あの…基本的に、予見ができれば対策を打ちたい思いです。本音として。我々としてはこんな事故、起こしたくもない」と厳しい表情で悔しさもあらわにした。「だから予見ができることがあれば、我々としてはきちっと対策をしてお客様をお迎えする、というのが我々の精神であります。今回、こういった事故を起こしてしまっております。まずは人命のところを全力を持って、対応しなくちゃいけない。それと、同じことを起こさないようどうしていくか、ということが次に大切になると思いますので、そこは我々として理解してやってまいりますので、ご理解賜りたい」と、きっぱりと語った。

会見途中でも「慚愧の念に堪えない。本当に深くお詫び申し上げたい。我々の施設で人命が失われたという重さを痛切に感じております」と繰り返した。また一度避難した従業員が戻ったとされる理由については、「そこまでの情報は取れていない」と臆測や予断をまじえずに言及。2次被害を避けるため、館内に戻らないよう訓練も行われていることなども説明した。

また、推測される爆発の要因を聞かれた際も「我々も持てる情報はすべて消防局さまと共有させていただいております。ですので、消防局さまの見解をきちんと確認してから公表とさせてもらった方が良いと思います。推測であまり今言えないということでご理解賜りたいと思います」とした。

今後の経営面への影響について質問に対しては「大変も申し訳ございませんが、そういったことを考える余裕が我々にはございません」と率直に回答。「まずは人命救助のことに集中することに時間を使いたいと思っています。経営、立て直しのことは二の次、まずは人命優先でいきたいと思っています」と強調した。

吉田社長は1983年4月、全身のジャスコに入社した生え抜き。イオンモールの営業本部長や社長などを務めた経験で店舗運営に明るく、会見でも現場の状況や対応などを明確に説明した。20年に、イオン副社長から社長に昇格。創業家出身の岡田元也社長から実に23年ぶりの社長交代だった。

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