高市早苗首相は6日、広島市で行われた原爆死没者慰霊式・平和祈念式に出席し、あいさつを行った。式の模様は、開始から終了までNHKで生中継された。
高市首相のあいさつに先立ち、広島市の松井一実市長が「平和宣言」を読み上げた。松井市長は、その中で世界の指導者者に向けて「被爆地から核兵器廃絶への決意を世界に発信し、そのための政策を実行することを心から待ち望んでいます」と述べた後、日本政府への訴えを口にした。
その際、NHKの中継映像は政府や議会関係者らとともに、「平和宣言」を聴く高市首相の様子に切り替わった。
「日本政府には、日本国憲法が掲げる崇高な理想を深く自覚し、国際社会において名誉ある地位を占めるための歩みを止めないでいただきたい」「とりわけ、各国との分断や対立が生じかねない厳しい安全保障環境にあるからこそ、国民に犠牲を強いることのないよう、したたかで粘り強い外交に徹する中で、国際社会の平和と安定に向けて貢献し続けることを表明し、実行していただきたい」という松井市長の言葉が続く中、中継映像は高市首相の表情を徐々にフォーカスし、クローズアップした。
高市首相は口を真一文字に結んだまま、まばたきを繰り返したり、目をとじながら、うなずくようなしぐさをみせた後、目を見開いてまゆ毛が上に上がるような表情もみせた。その後、中継映像は再び、松井市長に切り替わった。
松井市長は「平和宣言」の冒頭で、「核を脅しの道具に使った軍事侵攻や国際法をないがしろにする大国の横暴な振る舞いが繰り返されています」とした上で、「このままでは世界中で不信の連鎖が進み、欲望がむき出しになっていた第二次世界大戦の時代に回帰してしまいます。核兵器の非人道性を軽視し、自国の繁栄のための武力行使を認めることは、暴力を伴う報復の連鎖を許容し、第三のヒロシマ・ナガサキを作り出すことになりかねません」と、訴えた。