東京都江戸東京博物館(東京・両国)が出光美術館(東京都千代田区)と初めて浮世絵で合体する。
江戸時代の文化の繁栄を象徴する「浮世絵」にスポットを当てた江戸東京博物館の企画展、「浮世へのいざない~江戸博×出光コレクション初共演」が25日から始まった。その内覧会が24日に開催された。現在建て替えのために休館中の「出光美術館」のコレクションから厳選した肉筆浮世絵と、江戸東京博物館所蔵の版画、版本が初めてコラボした。当時の浮世絵の題材となった芝居(歌舞伎)と遊里の2章に大別。江戸の活気を余すところなく描いた重要文化財「江戸名所図屏風」を中心に、約30点を展示している。
まだ写真の技術がなかった17世紀中盤の江戸時代初期、ブロマイド的な役割も果たした浮世絵。芝居の浮世絵では、市川團十郎、尾上菊五郎といった役者絵、芝居小屋のにぎわいなどを描いている。遊里では、作者の理想の美人画だけでなく、吉原の年中行事を描いたり、地図のようなガイドなどで魅力を伝えている。
江戸時代の芝居小屋は1624年に幕府から公認されたという。中村座、市村座、森田座、山村座とあったが、1714年に山村座が取りつぶされてからは、残る3つの座が歌舞伎の興行の中心となったとされている。
吉原はかつて日本橋人形町のあたりにあったが、明暦の大火(1657年、別名「振り袖火事」)により現在の浅草寺裏に移動した。そんな歴史も同時に学べる。
開催は9月27日まで。