三笠宮家の彬子さまが、30日に放送されたNHK Eテレの美術番組「日曜美術館」(日曜午前9時)に出演した。
「彬子さまと巡る大英博物館日本美術コレクション」と題した番組で、東京・上野の東京都美術館でNHKなどの主催で開催中の展覧「東京都美術館開館100周年記念 大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」を彬子さまの案内で紹介した。
冒頭では、彬子さまが英オックスフォード大に留学中、大英博物館に学芸ボランティアとして勤務していた経歴を紹介。海外に渡った日本の美術品の研究で博士号を取得したことを伝えた。
坂本美雨、守本奈実アナウンサーに紹介された彬子さまは、白いセットアップ姿で登場。「大英博物館で博士論文執筆中は5年間、ボランティアとして勤務をさせていただきまして、日本美術コレクションの研究をずっとしておりました。研究者としてお招き頂くのが夢だったので、今回、夢かなって、うれしゅうございます」と笑顔で喜んだ。テロップでは「京都産業大学日本文化研究所 特別教授 彬子さま」と記された。
大英博物館には4万点に及ぶ日本コレクションがあり、その一部から、応挙・北斎・写楽などの名品が今年里帰りした。彬子さまは、日本滞在中、浮世絵などの日本美術に魅せられ、葛飾北斎(曲亭馬琴賛)為朝図などを購入し持ち帰った英国の医師、ウィリアム・アンダーソンのコレクションなどを紹介。アンダーソンは、購入作品の価値を高く評価し、帰国後に大英博物館に売却した経緯なども示された。
彬子さまはこれら作品の魅力や背景を解説。番組の締めくくりには「『明治時代はずいぶんたくさん日本美術が流出してしまったんですよね』って言われることがあるんですけれども、やはり、流出と言うとちょっとネガティブなイメージで受け取られる方が多いかもしれませんが、略奪されていったものではなく、この日本の作品を大切に思ったコレクターの人たちが購入して持ち帰ってくれたものですので、海外の美術館、博物館のガラスケースの中で輝いてくれているのを見ると、よくぞここまで残ってくれました、ととてもありがたい気持ちになりますので、さまざまな美術館、博物館に足を運ばれる時には、そういった作品がたどってきた物語にも思いをはせていただけたらな、と思います」と意義を語った。