JR東日本秋田支社はこのほど、新たなツアー商品「鳥海山の麓で夢を醸す 新しい秋田のワインを楽しむ旅 ~TOYOSHIMA FARM(トヨシマ・ファーム) 豊島昂生氏と出会う~」を販売すると発表した。昨年9月20日に同社が企画した一般販売向けのモニターツアーはあまりにも人気が高く、すぐに完売。今年も催行が計画されていた。今回はより発展させての宿泊型ツアーとして新しく商品化した。10月4日発で価格は1人7万9800円。東京駅発着の1泊2日のツアーには、ブドウ畑やワイナリーの見学のほか、地元食材とのペアリング、星空鑑賞などが組み込まれている。
鳥海山のふもと、秋田県由利本荘市は矢島地区でワインの製造を手がけるトヨシマ・ファームは、一昨年10月にワイナリーも開業した。南東に遠く鳥海山を望む標高220メートル、454メートルの地点に各1ヘクタールのブドウ畑を有する。ブドウといえば、藤棚のような木から垂れ下がるように実がなるというイメージが強い。ここではフランスのブドウ畑を思わせるかのように、緩やかな斜面に整然と枝葉が連なった「垣根仕立て」。厳冬期に2メートル近い積雪があるこの地域に合わせた手法でもある。
こちらで製造されるワインは赤、白など5アイテム。酸味を生かしたフレッシュな果実味があり、飲みやすい。日本海で水揚げされた海産物や、秋田の豊かな水と土地で育った野菜と合う食中酒になる。
秋田県といえば、兵庫県、京都府、新潟県、埼玉県と並ぶ日本酒どころ。新たな観光資源として、ワイン愛好家だけではなく、多くの人にも注目されている。全国には山梨・勝沼、長野・塩尻、北海道・十勝、山形・高畠など、屈指のワインどころが点在する。ここでは冷涼な風をうまく生かし、独自のワイン造りを目指している。
JR東日本秋田支社にとっては、鳥海・矢島地区の魅力度アップとJR羽越線の利用促進を図る、伴走型地域づくりの新たな目玉にもなる。