「『玉木党』であるのがいちばんの課題」国民・橋本幹彦氏、世代交代訴える/代表選インタビュー

代表選インタビューで、自身が思い描く国民民主党像を語る橋本幹彦衆院議員(2026年8月撮影)

玉木雄一郎代表(57)の任期満了に伴う国民民主党の代表選(9月6日開票)は、後半戦に入った。

3期目を目指す玉木氏に、当選2回の若手、橋本幹彦衆院議員(30)が挑む選挙戦。2期6年にわたる玉木氏の党運営の是非が最大の争点。橋本氏は31日までに日刊スポーツなどのインタビューに応じた。現体制が「玉木党」であることが最大の課題と指摘。党を引っ張ってきた玉木氏ら幹部を「スーパーマン」と認めた上で、「限界があることも事実で今、壁にぶち当たっている」と主張し、地方議員、党員・サポーターとのコミュニケーションのさらなる強化が必要と訴えた。主なやりとりは以下の通り。【取材・構成=中山知子】

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-なぜ今回代表選挙に出る決断をしたのか

橋本氏 国民民主党を、自民党に代わる政権政党にするためです

-自民党とどう違う形に

橋本氏 目指す国家ビジョンが違います。ただ、国民民主党のさまざまなフェースを見ていると、ここがはっきりしないところ。この違いを国家ビジョンとして党の中核にすえ、自民党と対峙(たいじ)していくことが重要。公約には「国家ビジョン」「組織」「人材育成」の三つを掲げている。特に、人材育成は時間がかかります。党員・サポーター、地方議員のみなさんと、日ごろから密にコミュニケーションを取ることで見えてくる情報もある。分厚い国民民主党のコミュニティーがあって初めて、しっかりと確かな候補者を擁立できる政党になれます。

-玉木代表体制への不満は

橋本氏 「玉木党」であるということが、いちばんの課題だと思う。「玉木党」でありながら、あまり飲み会はやらないんですが(笑い)。そういう党内のコミュニケーションの面でも、私は玉木さんや先輩方にいろいろ背負わせすぎているのではないかと思う。若手、新人議員、地方議員、党員・サポーターも含め一丸となって、国民民主党を担い、その国民民主党が日本を担っていくということが、いちばん欠けている課題だと思います。

-まとまっているイメージがあるように見える

橋本氏 ある意味、そういうまとまり方はしていると思いますが、それでは政権は担えない。1人2人で政権を担うわけではなく、政権を担えば国政だけでなく、地方でもいろいろな政治の構図が変わる。そのとき、ちゃんと地方議員や党員・サポーターと密にコミュニケーションがとれる体制ですか? と。まだまだ課題はあると思うので、そういう課題を埋めていき、どんな政治決断をしても割れない、自民党に代わる政党をつくりたい。地域に入って信頼を獲得することも、党勢拡大には必要。「強い組織」をつくっていきたい。

-玉木代表とはどれくらい飲みに行きましたか

橋本氏 今までいっしょになった飲み会は2回。他党の幹部に比べると、少ないのではないでしょうか。

-代表になったら、連立政権に入りますか

橋本氏 今、入るべきではないです。5年後も10年後も志を貫ける国家ビジョンを実現できるような政党にしていかないといけない。(現状の国民民主党は)国家ビジョンがまだはっきり見えないし、組織にも課題があり、人材育成も途上にある。こういう中で連立に入れば、間違いなく吸収されて終わる。安易に乗るべきではないと思います。

-キャッチフレーズは

橋本氏 私は、今回が国民民主党が政権をとれるようにしていくための代表選だと思っている。そのために国家像、組織、人を大事にする政党にしていきたい。みんなでつくる国民民主党にしていきたい。

-ご自身の強みは

橋本氏 自衛官として現場にいた時、「共食い整備」されているような現場を見てきました(※橋本氏は航空自衛官出身)。部品も人手も弾薬も足りない中、使命感だけでなんとかもたせている現場を見て、くやしさを肌身で感じてきた。その後、経営コンサルタント会社に勤務しましたが、組織がいかにあるべきか、どのように設計すべきかについては、思いと経験がある。これをもって今後の党の発展に向けて貢献していきたい。

-代表に就任した場合、玉木氏らの処遇は

橋本氏 先輩方の中には大変発信力の強い方もいる。これまでの強みは引き継いでいきたい。人事についてはいろいろな方と相談して決めたい。

-ここまで党の支持率が上向いたのは、玉木代表の功績もあるのでは

橋本氏 私も、支持率ゼロ%台のところから国民民主党の仲間でしたので、本当に感慨深いですし、国会議員や地方議員の数も増えてきた。何よりも政策を実現してきたことは、ものすごい功績だと思います。玉木さんをはじめ、先輩方に負うところは大きいと思いますが、この限界があることも事実で、今、壁にぶちあたっている。ここは、「対決より解決」ではなく、「解決のための対決」というフェーズだと考えています。そのように脱皮していかないと、国民民主党がさらに大きくなって国民から広く支持されるような政党にはなれないと思います。

-「限界」とは

橋本氏 玉木さん、榛葉(賀津也幹事長)さんはスーパーマンだと思います。そのスーパーマンにおんぶに抱っこのような党であってはならない。多くの有権者はそのように見ていると思いますし、この構図が限界にあると思う。玉木さんも榛葉さんも、これからも党で活躍していただくが、ここまで抜け落ちていた国家ビジョンや地域での信頼獲得など、こういうところにも取り組んでいく余力をつけていくことが大事だと思います。

-代表選では、玉木さんという厚い壁をどう打ち破る

橋本氏 熱伝導しかありません。私がどのようなことを考えているかを丁寧に話し、志を共有していくことに尽きると思います。