車内に閉じ込められたら…「ブーブー鳴らす!」園児約100人「クラクションでSOS」学ぶ

絵本「ぶたすけのラッパ」を読み聞かせた、ばんぱくとあんな

絵本「ぶたすけのラッパ」を通して、車内に閉じ込められた際にクラクションで助けを求める方法を学ぶ安全教室が29日、静岡市の静岡学園幼稚園で開かれ、約100人の園児が参加した。

教室では、読み聞かせアーティスト「ばんぱくとあんな」の2人が、音楽を交えた「絵本歌ショー」として「ぶたすけのラッパ」を読み聞かせた。

同作は、森のほいくえんに通う、ぶたの男の子・ぶたすけが主人公。かくれんぼの最中にほいくえんバスへ入り、ドアを閉められて出られなくなってしまう物語で、クラクションを鳴らして助けを求める方法を子どもたちに伝えるために制作された。

読み聞かせを終え、「ぶたすけは車の中に閉じ込められたとき、どうしていましたか?」と問いかけると、園児からは「ブーブー鳴らしていた!」との声が上がった。

さらに「クラクションを押そうとしても力が足りず、鳴らなかったときはどうしたらいい?」との問いには、「水筒!」「ペットボトル!」「カバン!」「靴!」と次々に答えが返り、クラクションの位置についても「ハンドルの真ん中!」との声が上がった。最後にはクラクションをイメージした「ブー!」の掛け声を、園児たちも一緒に声に出した。

読み聞かせ後には、園バスや乗用車を使ったクラクション体験も実施。子どもたちは実際に手でクラクションを押し、位置や鳴らすために必要な力を確かめた。

「ぶたすけのラッパ」作者で、プロジェクトを始めたやまざきひろしさんは、「夏になると、子どもが車内に取り残される事故のニュースを目にすることがあり、こうした事故をなくしたいという思いから、このプロジェクトを始めました」と説明。

「絵本を通じて、まずは『車に閉じ込められたときには、クラクションを鳴らして助けを求める方法がある』ということを知ってもらい、それをきっかけに親子で話をしてもらいたいと思っています。一方で、知識として覚えるだけではなく、実際にやってみることもとても大切です」と話した。

読み聞かせを担当した「ばんぱくとあんな」は、「『ブーブーブー』と子どもたちも一緒に声を出してくれて、万が一のことがあったときにも、今日の体験を思い出してもらえるような時間にできたのではないかと思います」とコメントした。

「ばんぱくとあんな」は、ニジノ絵本屋所属の絵本うたユニット。歌うたいの菊池万博とannasekaiが2018年に結成し、音楽とともに絵本の世界を届けるショーで各地のイベントに出演している。

「ぶたすけのラッパ」は、やまざきひろしさん作、柴田ケイコさん絵。ポプラ社から2025年6月4日に発売された。