高市首相、簗農相めぐる予算配分問題に言及も大幅カットの理由には直接触れず 代表質問

衆院本会議場で所信表明演説に臨む高市早苗首相

高市早苗首相の所信表明演説に対する各党代表質問が7日、衆院本会議で始まった。トップバッターに立った衆院会派「中道」の岡本三成・公明党代表は、簗和生農相が今年2月の衆院選で自身を支援しなかった地元2自治体の道路予算を「大幅にカットした」と、身内の会合で発言していた問題を取り上げ、「予算は政治家の金ではなく、国民からお預かりした税金だ」とした上で、簗氏の発言をめぐり6日に公表された国交省の調査結果内容について「あまりに不十分」と指摘し、特定の自治体の道路関連予算がカットされた具体的な理由を明らかにするよう求めた。

簗氏は衆院選後の5月の党会合で、衆院選で首長が自身を支援しなかった那須烏山市と那珂川町に触れ「道路予算は大幅にカットした」と発言したことを認めて、発言を撤回した。この2自治体の予算配分額に関して、2026年度の予算配分額が決まる前で衆院選直後の2月中旬ごろに、黒田昌義官房長と佐々木紀国交副大臣(いずれも当時)に照会し、国交省側はその時のメモなど記録は残っていないとした上で、黒田氏が「はっきりと覚えていないが、働きかけや圧力はなかったと思う」と説明したと主張していた。

岡本氏は代表質問終盤に簗氏の問題に触れ、「自らを支持しなかった首長の自治体の道路予算を大幅にカットしたとの発言を撤回し、担当省庁に予算の減額を働きかけた事実はないと説明を変えた。昨日の政府調査の発表では、あまりにも不十分です」と指摘。「なぜ(衆院選で首長が簗氏を支持しなかった自治体の予算が)これほど大きく減ったのか。これは国の配分判断か、県の配分判断によるものなのか。その経緯は、今回の調査でも十分明らかになっていません」と述べた。

その上で「予算は政治家のお金ではありません。国民からお預かりした税金です。地域の必要性と政策上の優先順位に基づき、公正に配分されなければいけない。両自治体の道路関連予算が減額された具体的な理由を、明らかにしてください」と高市首相に求め、「予算配分に政治的な支持、不支持を持ち込まない原則を、政府内に徹底することを明言していただきたい」とも訴えた。

これに対し、高市首相は「国から地方公共団体に対する道路予算の配分は、限られた予算の中、地方公共団体からの要望や事業の進捗(しんちょく)状況、重点配分対象の有無などを総合的に勘案して行っている。ご指摘の市、町の道路関連予算についてもこうした考え方に基づき、配分されたと承知しています」と述べ、簗氏を衆院選で首長が支援しなかった2自治体の減額に関し、一般論をまじえながら、特定の意向ははたらいていないとの認識を示した。

その上で「予算の配分に当たって、政治的な支持、不支持を持ち込まないのは当然」と述べ、「あらためて適切な予算の配分を徹底してまいります」とだけ応じ、岡本氏が指摘した国交省公表の調査内容などには触れなかった。