簗和生農相は「正直に答えているような気がしなかった」国民・玉木雄一郎代表が答弁に苦言

衆院代表質問後、報道陣の取材に応じる国民民主党の玉木雄一郎代表(撮影・中山知子)

国民民主党の玉木雄一郎代表は8日、衆院本会議での代表質問後、報道陣の取材に応じ、衆院選で首長が自身を支援しなかった地元2自治体への「予算カット」発言問題をめぐるこの日の簗和生農相への質問に対する答弁を受け「私が聞いていて、正直に答えているような気がしなかった」と厳しく指摘した。

高市早苗首相は、簗氏を続投させる考えをあらためて表明したが、玉木氏は「(今後この発言問題が原因で)仕事が滞るなら、国会運営にも迷惑をかける。自分で(進退を)判断する時期が来るのではないか」とも語った。

簗氏は玉木氏の質問に対し、今年5月の会合で「(問い合わせた国交省側に)影響を及ぼしたかのような事実と異なる発言」をしたと述べ、「私の不徳によるもので不適切な発言で、撤回しおわびを申し上げた」と、従来の説明を繰り返し、国交省側に那須烏山市と那珂川町に関して道路予算カットを求めたことはないとあらためて否定した。

玉木氏は「減額を求めたことはないと。増額要求があって『増やしてほしいんだけど』という話はよくあるが、(今回は)結果として削っているし、(発言を)撤回しているが、応援してくれないところは削るという話を、自分でやっている。それで、地元の要望を受けて一生懸命予算獲得に頑張ってきたからそれで問い合わせたというが、それは増やした場合の説明であり、減らせと言ったことの説明にはまったくなっていない」と指摘。「納得もできないし、あの説明ではとても『納得感』も得られない。不十分な説明責任の果たし方だ」と指摘した。

さらに、高市早苗首相が職責を果たすよう求めたことをめぐり「高市総理は『仕事で返せ』ということをおっしゃっていたが、その前に、疑念を晴らすような説明責任を誠実に果たすことが先。十分な説明責任を果たしたとは我々も思わないし、国民のみなさんも、特に二つの市と町の有権者のみなさんは、とりわけ納得できないと思う」とも述べた。

首相の任命責任について「『仕事で返せ』というようなことをおっしゃっていたが、その意味では、こういうことがあってもなお、総理はそう認識しておられるということ」としながら、「私だけでなく、多くのみなさんが説明が伴っているとは思っていない。予算委員会でも同じような質問が出るでしょうから、納得感がある説明をすべきだと思います」と訴えた。く

今回の問題の国会審議への影響を問われると、「影響を与えてはだめだと思う」とピシャリ。「仕事で返してもらうというなら、(消費税減税に伴う)農業者支援策などについて、(簗氏に)もう少し丁寧に具体的に話をしてほしかった。こっちのこと(予算カット)で頭がいっぱいで、頭に入っていないのではないか」と苦言を呈し、「消費税減税の議論で農林水産大臣の役割は非常に大きい。答えられないとか準備ができないとか審議が滞るということなら、まっとうに任を継続するのは難しくなるのではないか。そういうことに時間を使うのは本当にもったいない。勘弁してほしいという感じだ」と指摘した。

その上で、「国会運営に迷惑をかけることは、絶対にやめてもらいたい。もしそうなるようなら、自ら(進退を)ご判断すべきだと思う」とも述べた。