江崎グリコは14日、大阪・ミナミの名物看板「道頓堀グリコサイン」(大阪市中央区)を7代目にリニューアルすると発表した。長年、大阪を代表する観光名所として親しまれてきた看板が、装いを新たにする。現在の6代目は11月30日で掲出を終え、12月から工事を始める。7代目の点灯は27年春を予定している。
新看板の具体的なデザインについて、同社は「掲出する看板については詳しくお答えすることはできません」と前置きした上で、「グリコのランナーはわれわれの大事な資産。お客様が期待されていることも承知しています」と強調し、「グリコのランナーが主役になることは変わりはない」と説明。看板中央に描かれた、両腕を上げて走るおなじみのランナーは7代目にも引き継がれる。
グリコサインの初代は1935年に登場。現在の6代目は14年10月に設置され、高さ約20メートル、幅約10メートルの看板にLED(発光ダイオード)チップ約14万個を備える。日が暮れると、両腕を上げたランナーが世界の名所を走り抜ける映像が楽しめる。
今回の刷新は設置から約12年が経過し、部品の調達が年々難しくなっていることが背景にある。同社は「LED技術の進化で表現力や省エネ性能が向上したことから、看板全体を刷新します」と説明した。
ランナーのマークは1920年に生まれ、1922年発売の「栄養菓子グリコ」のパッケージで広く知られるようになった。創業者・江崎利一が掲げた「食品による国民の体位向上」という創業の精神を象徴している。
工事中は養生シートなどで全体を覆うため、看板は一時見られなくなる。同社は「すこやかさ・ゆたかさ」や「多様性」をテーマに、企業・団体とのコラボレーション企画を準備しており、詳細は今後発表する。
約12年間、道頓堀を彩ってきた6代目について、同社は「昼も夜も街を照らし、みなさんに愛され続けてきた功績は大きいと思います」とねぎらいの言葉を贈った。