農相に武部新氏起用へ 首相、副大臣経験重視 きょう認証式を経て就任 与野党、国会日程調整

高市早苗首相は、更迭した簗和生農相の後任に自民党の武部新氏(56)を起用する方針を固めた。関係者が15日明らかにした。農林水産副大臣を務めた経歴を重視したとみられる。15日の認証式を経て正式に就任する。農相交代で参院予算委員会や消費税減税関連法案の衆院審議入りの日程が不透明になっており、与野党は調整を進める。

簗氏の自治体向け道路予算削減発言などを受け、野党が参院へ問責決議案を提出する方針を決めるなど国会審議への影響が不可避となっていた。政権は減税関連法案など重要法案の今国会成立を目指し、農相交代で立て直しを図る。

武部氏は自民の小林鷹之政調会長の下で政調事務局長を務めた。北海道12区選出、衆院当選6回。

木原稔官房長官は記者会見で、簗氏更迭や武部氏起用の理由について説明する。

与野党は参院予算委員会を16、19両日に開催する日程で合意していたが、立憲民主党の斎藤嘉隆国対委員長は14日、簗氏の辞任表明を受け「ゼロベースで検討することも必要ではないか」と記者団に話した。誰が農相に就くのか分からない状況では質問通告ができないなどと説明した。

参院予算委の日程がずれ込めば減税関連法案の審議入りに影響する可能性がある。与党は14日の衆院議院運営委員会理事会で、20日の衆院本会議で趣旨説明と質疑を実施する日程を提案したが、野党は合意しなかった。与野党は15日にも再度協議する。

首相は14日、簗氏の辞表を受理。記者団に対し、減税関連法案の審議や中東情勢を挙げ「重要な課題に一つ一つ答えを出す必要があり、申し出を受け入れた」と語った。(共同)