新農相「大変強い懸念」生鮮ジャガイモ輸入解禁に向けた動きに言及 野党トップも「阻止を」

武部新氏(2026年1月撮影)

14日に更迭された簗和生前農相の後任に内定した自民党の武部新衆院議員(56)は15日、官邸で高市早苗首相に面会後、報道陣の取材に応じ、これまで禁止されていた米国産生鮮ジャガイモの輸入解禁に向けた手続きの過程が進んでいることをめぐり「米国には毅然(きぜん)とした対応で臨んでいきたい」と述べた。

武部氏の選挙区は衆院北海道12区(北見市、網走市など)で、ジャガイモなどさまざまな農産物の産地でもある。これまで米国産の生鮮ジャガイモの輸入は禁止され、ポテトチップスの加工用だけが認められていたが、トランプ米政権の要請もあり、現在日本政府は輸入解禁に向けた手続きを踏みながら、可否の検討を進めている。ただ輸入解禁となれば新たな病害虫の国内侵入への懸念があり日本の食料安全保障にもかかわる問題だけに、生産者や消費者から強い反発が出ている。

武部氏は、米国産生鮮ジャガイモの輸入解禁に関する質問に、「私の選挙区は、それこそバレイショ(ジャガイモ)の産地で、シストセンチュウという病害虫が出ていて、大変苦労しながら病害虫とも闘い、バレイショを作っている地域でもある。輸入については、大変強い懸念を持っている。心配の声が寄せられている」と述べた。

その上で「私どもは、しっかり科学的根拠をもってリスクをどう評価するか、その評価に基づいてどのような管理方法が必要なのかということを、毅然とした対応で、米国には臨んでいきたい」とも訴えた。

武部氏の新農相起用の一報が出た後、国民民主党の玉木雄一郎代表は自身のXを更新し「農林水産業行政に造詣の深い武部新大臣の活躍を期待します。飲食料品の消費税減税に伴う農業者の不利益は何としても回避してもらいたい」とした上で、「生鮮ジャガイモの輸入解禁は阻止していただきたい」と投稿した。