高市首相が参院予算委を一時退席 質問中の自民議員が行き先説明「私の質問時間に…」

高市早苗首相(2026年2月撮影)

自民党の鶴保庸介参院議員は16日の参院予算委員会で、簗和生前農相を更迭した高市早苗首相に「与党としてひとこと申し上げなければならないことがあります」として、「任命責任を重く受け止めていただきたい」と求めた。

「今回の件は大変不適切で遺憾に思うと同時に、国会開会中にもかかわらず農林水産大臣の交代になったことに、任命責任を重く受け止めていただきたい」と指摘。「そのことを(自民党の)仲間も思っているはずです」とも述べた。同委員会では、簗氏更迭の混乱を受け、与野党の質問時間調整が生じた結果、自民党議員の質問時間が削られており、鶴保氏は「私を含めた自民党の質問者の時間も大幅に変更になり、その通告が昨日来たので、通告をした後に質問を取りやめることになった質問者もいる。このことを考えると、我々与党だけでなく野党にも、国会運営に大きな影響を与えている」と指摘。「少数与党である我々参議院にとって、審議の停滞は許されないという思いで今日は出席をさせていただいていることを強く受け止めていただきたい」とも訴えた。

閣僚に対しても「あらためて気を引き締めて、襟を正していただきたい」とした上で、高市首相にも「こうした参議院の実情を踏まえ、謙虚で丁寧な国会運営に努めていただきたいと、重ねて申し上げたい」と伝えた。

高市首相は、国会開会中の大臣交代に「大変申し訳なく存じます。そして任命責任は私にございます。それもよく分かっております」と触れた上で、「今般の大臣交代を受けて、ご迷惑をおかけした。あらためておわびを申し上げます」と陳謝。「みんなで力を合わせて国民のみなさまのために一生懸命働かせていただきたい」と応じた。

この答弁に対し、鶴保氏は「参議院は良識の府であると同時に、熟議の府ということを、私は先輩からずっと学んできた。審議時間の確保も含め、総理には特段の気を使っていただけるよう、これからもよろしくお願いします」と述べた後で、「私の質問時間に総理にちょっと、お手洗いに行ってもらうという話だったので、どうぞ行かれてください」と促し、高市首相は一時退席した。

この日、与党で質問に立ったのは鶴保氏だけで、昼休憩の約1時間以外、首相は午前9時すぎから席に座り続けていた。鶴保氏は高市首相が席に戻るまでの間、質問内容の順番を変えるなどして、質問を続けた。