高市早苗首相は19日の参院予算委員会で、2020年と24年に、衆議院のルールで禁じられている自身の政治資金パーティーを衆院会館内で行ったことが問題になっている関芳弘文科相に対する「裏金議員」とする表現について、「(政治資金収支報告書に)不記載があった議員」と指摘して訂正する場面があった。
共産党の山添拓政策委員長への答弁。
関氏は、「大幅予算カット」発言などで更迭された簗和生前農相とともに、旧安倍派裏金議員で収支報告書への不記載が指摘された議員として、裏金事件発覚後初めて閣僚に起用された。しかし今回、結果的に、「裏金議員」の2人に再び問題が浮上する形になった。
山添氏は、関氏の問題を共産党の機関誌「しんぶん赤旗」が報じた内容について触れ、収入額や利益率について質問。関氏は、2020年12月に衆院議員会館の国際会議室、24年6月に会館内部の自室の会議室で行い、報告書に記載した内容では、20年が収入244万円で支出は4万6424円、24年は収入が81万円で支出が8万1957円だったと述べた。
山添氏は「20年は利益率98%、24年は90%。これはほとんど寄付ではないか」と指摘。「会議室で政治資金パーティーなんて、私ビックリしたんですが」として何人が出席したのか問うたが、関氏は言及せず、「この件に関しては今回、ご指摘を受けてあらためて確認した。議員会館内で政治資金パーティーは行ってはならないという規定があるとの説明を、衆院事務局から受けた。今後も猛省して十分注意をしていきたい」と応じるにとどめた。
山添氏は高市首相に「総理は、ルール違反のパーティーを知った上で、大臣を任命したのか」とただし、高市首相は「報道があるまで知りませんでした」と応じた。山添氏は「簗氏とともに、総理があえて起用した『裏金議員』のさらなるルール違反です。任命は間違いだったのではありませんか」とさらに問うたが、高市首相は「簗大臣については、国会開会中に辞任する事態となりあらためておわびを申し上げます」とした上で、「関大臣についても簗大臣についても『裏金議員』という言い方をされましたが、『不記載があった議員』ということです」と、「裏金議員」との呼び方をやんわりと牽制(けんせい)。その上で、「関議員が議員会館で政治資金パーティーをした件については、大臣自身が内規の理解不足で深く反省し、今後このようなことがないようしっかり努めてまいると説明し、謝罪をしております。ルールに反することは当然あってはならないことですが、しっかり反省し、襟を正して、職務に邁進(まいしん)してほしいと考えております」と答えた。
当初は続投方針を示していた簗氏に対して言及したのと同じ「職務に邁進」という内容を口にしながら、関氏を続投させる方針をあらためて示した。
これに対し山添氏は「私は、脱法的な資金集めをも可能にする政治資金パーティーそのものが問題と思う」とした上で、「今のご答弁でもルールに反すると認めながら、結局今後は頑張ってもらうという話。私は総理自身に裏金事件の反省がないと、指摘せざるを得ない」と批判した。