連載「鳥海高太朗の静岡深掘り」第26回は、今年の竜王戦第2局の舞台となった三島で「勝負めし」を紹介します。月1回、航空・旅行アナリスト鳥海高太朗氏(48)が、静岡に関する身近な話題を分かりやすく解説。お得な情報もお伝えします。
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22、23日に静岡県三島市の三嶋大社で行われた竜王戦7番勝負第2局は、藤井聡太竜王(24)が勝利し、開幕2連勝で6連覇にまた一歩近づいた。私は対局を前に、話題の「勝負めし」と「勝負おやつ」の候補を食べ歩いた。今回発行された「勝負めしBOOK」を見ると、三島名物のうなぎから肉料理、和洋のスイーツ、ドリンクまで幅広い。藤井竜王、服部慎一郎七段(27)ともに20代で、どれを選ぶか予想は難しかった。今回は特に印象に残った3店舗を紹介したい。
まずは、三島で「うなぎ」を外すことはできない。今回訪れたのが1856年創業の「うなぎ 桜家」。平日でも行列ができ、休日にはさらに待ち時間が長くなる人気店だ。見学した「立て場」では、うなぎを富士山の伏流水にさらし、余分な臭みや脂を落とすという。備長炭で白焼きして蒸し、秘伝のタレで焼き上げる。「うなぎ重箱」のふたを開けると香ばしい香りが広がり、身はふっくらと柔らかい。タレはくどくなく、うなぎ本来のおいしさに幸せな気持ちになった。頂点を目指す棋士にふさわしい一品だ。
続いて、リストを見て絶対に訪れたかったのが「和牛焼肉 韓国家庭料理ムクゲ」の「伊豆の本わさび香る炙り和牛極み肉重」。和牛の希少部位、三角バラを塊で焼き、切り分けてレアで提供する。肉の甘みと脂のうまみが広がり、後から伊豆の本わさびの爽やかな刺激が追いかける。静岡らしいアクセントが素晴らしい。しょうゆベースのタレも主張し過ぎず、肉とわさびの良さを引き立てる。
勝負おやつでは気になった「川井米店(かわい米や)」のお米団子「みたらしだんご」へ。上新粉ではなく、三島の水をたっぷり吸わせた米を蒸して団子にし、しょうゆと砂糖のタレを合わせる。もっちりとした口当たりと滑らかなのどごしがおいしい。店によると、平日は1日300~400本、土日は500~600本売れるという。
○…三島市のホームページには、藤井竜王に提供されたメニューが掲載されている。食事においては、22日が「寿司・うなぎ処 京丸」の「鰻(うなぎ)のカツ勝つカレー三島野菜添え」、23日は「パステリア地中海」の「勝つ(カツオ)おだしのカルボナーラ」。おやつは22日が福太郎本舗の「福太郎餅」とBiarritz cafeの「チーズケーキ」。23日は雅心苑の「雅心だんご」、午後はPocofactoryの「三島和紅茶のレモンケーキ」を選んだ。
今回の竜王戦三島対局に合わせて発行された「勝負めしBOOK」には、一般投票を経て選ばれた45品が掲載されており、内訳は勝負めし18品、おやつ18品、ドリンク9品となっている。かなり選択肢が多く、さらに期間限定のメニューもあり、来年1月31日まで三島市内の店で味わえる。
さらに、掲載店を巡るデジタルスタンプラリーも開催されている。飲食や買い物をして店頭のQRコードを読み取り、スタンプを集めると、うなぎや焼き菓子などが当たる抽選に応募できる。冊子を片手に三嶋大社への参拝や、とても水がきれいで散策するのには最高な源兵衛川の散策も楽しみながら、日帰り旅として、三島の食と街の魅力を満喫してみてはいかがだろうか。2軒から3軒は巡ってみたいところだ。