激動の1年を代表する言葉を選ぶ、毎年恒例「現代用語の基礎知識選 2026 T&D保険グループ新語・流行語大賞」のノミネート30語が5日、発表された。トップ10は、12月1日午後2時に発表される。
ノミネートされた30語のうち、1語目から15語目とその選考理由は以下の通り。
〈1〉青切符 自転車事故が増えたことで道路交通法が改正され、2026年4月から自転車運転者にもひろげられた交通反則通告制度(自転車の交通反則切符)のこと。16歳以上の自転車運転者に適用される
〈2〉あかり、信じてるからな 料理家・管理栄養士の長谷川あかり氏が発信する、手間を抑えながらも満足感のある家庭料理のレシピが話題に。レシピ本も次々に刊行。レシピ再現に独自の工程が含まれることもあり、SNSでファンが不安と期待を込めて投稿する言葉がこれ
〈3〉AI暴走 サイバー攻撃能力のテスト中にネットから隔離されていながら自力で脱出しシステムに侵入するなど、AI(人工知能)が暴走し、自律的に攻撃を仕掛ける例が相次ぐ。AI関連のワードが多く生まれる昨今、生成AIとの付き合い方を見直す必要に迫られている
〈4〉キオクシア 国内半導体大手のキオクシア。AI向け投資などでも需要が拡大し、株価急騰。個人投資家の間でも「一生一緒にキオクシア」など話題になるも、株価が急落するなど、AIバブルに対する警戒も
〈5〉ギルティ 「罪悪感を覚えつつも快楽を得る」消費への訴求で、欲望や背徳感を前面に押し出す商品が増えた。以前はギルトフリー(罪悪感なし)として低カロリー、低糖質、低脂肪などの食品が注目されていたが、対照的である
〈6〉警戒レベル5 重大な災害に警戒を呼びかける警報。2026年5月29日から気象庁は新たな防災気象情報の運用を開始した。河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮は災害の起こるおそれが著しく大きくなると予想される場合に警戒レベルをつけて発表される
〈7〉言語化 思考や感情を言葉で明確に表現すること。ここ数年、口の端にのぼることも増え、書籍のタイトルに「言語化」とつくものが増えている。SNSでも自分の考えを表明したり言葉にすることを求められたりする機会が増えている。ただ、言葉にできないものを抱え続ける力も見直されている
〈8〉声の権利 生成AIによって無断利用される「声」の権利について、法的な権利保護を求める動きがある。現在、声の権利に関しては法律はなく、判例も少ないが、東京地裁により声は法的に守られる対象になるとの判断が示された。AIを使い声優らの音声を断りなく学習させることなどがなくなるよう認識を新たにする必要がある
〈9〉酷暑日 すでに定着した感のある「酷暑日」は、2026年4月に気象庁が発表した、最高気温が40℃以上の日の名称(予報用語)。西日本では記録的な猛暑、東日本では激しい豪雨などさまざまな極端気象が発生した26年の夏だったが、酷暑日となる40℃以上を記録したのは延べ36地点と過去最多だった
〈10〉消費税1% 2027年4月から2年間限定で、飲食料品の消費税率を現行の8%から1%に引き下げる消費税減税法案が閣議決定された。1989年に3%で導入され段階を踏んで上がってきた消費税が初めて減税されることになる
〈11〉好きすぎて滅! 男性ボーカルユニットM!LK(ミルク)の楽曲。感情が大きくなりすぎて自分が消滅してしまいそうな状態になること。題名から派生した「○○すぎて滅」なども大いに話題になり、滅ポーズ(ピースの指を閉じた右手を前方に、同じポーズの左手を額の前におく)も流行した
〈12〉スクイーズ 握って変形させ、弾力や触感を楽しむ玩具。2014年ごろにはYouTube動画が話題となり小学生を中心にブームに。再ブームとなった26年には、表面をロウで固めて、割れる音と感触を楽しむパキパキスクイーズも流行した
〈13〉スマホ農場 クリックファームとも呼ばれる。多数のスマホにより、プログラムで「いいね」、フォロワー数、動画の再生回数、広告のクリック数、アクセス数を稼ぎ不正に水増しする拠点や仕組みのこと。世論操作や情報誘導、アルゴリズムを悪用しSNSのおすすめ欄に載るアドフラウド(広告詐欺)などを目的とする
〈14〉setlog(セットログ) 動画投稿型SNS。1時間ごとに約2秒の動画を撮影するとアプリが自動的に1日分の動画を1本の動画にまとめてくれるという仕組み。日常を演出・編集なしで記録でき、友人と共有もできる。BeReal(ビーリアル)と類似のサービスだが、撮影場所を意識せず個人情報や機密情報が写った状態で投稿するなどの危険もあり注意が必要
〈15〉だけ弁当 ご飯の上にいさぎよく1種類のおかずがのるビジュアルのインパクトと手ごろな価格帯で話題。2021年に発売が開始されたローソンストア100のおかず1種類だけのお弁当。物価高が続く昨今、節約意識からも人気が高い