中野シニア(東東京支部・城北ブロック)は創部42年、櫛田干城監督は1期生のメンバーだ。1999年には初めて全国大会に出場。同監督が着任した12年前からは3年連続で関東大会に駒を進めている。「勝ちにこだわる野球」をモットーに、新チームもまた元気に白球を追う。「明るく元気のある選手たちです。技術に関してはまだ発展途上。今のところ大会未勝利ですが、鍛えがいありますよ」(同監督)と笑う。

今年は、あるチャレンジもしている。「主将の田中辰空(遊撃手)は走攻守そろった4番で本塁打3本を記録。うちにはもう1人主将がいて、水木諒駕(中堅手)は非常に足が速い1番打者です。右に左に打ち分けられる技術もある。そんなダブル主将が練習メニューも決めています。今年からの試みですが、うまくいったら続けたいですね」(同)。

2年の神山輝生は身長178センチ超のスラッガー、1年には黒澤慶剛という代打打率10割を誇る選手もいる。また投手陣ではこの8月からサイドスローに転向したばかりの鈴木佑季投手も注目株だ。