女子15人制ラグビーの関東大会決勝が5日、横浜市の日体大で行われる。本年度からトーナメント方式になり、12月22日に準決勝が行われた。初の決勝に進出したのは、流通経大を母体としたRKUラグビー龍ケ崎グレースと、横河武蔵野アルテミ・スターズだ。両チームは26日からの全国選手権に出場する。

グレースは日体大ユニコーンズを逆転で下した。前半は5-15と10点ビハインド。ハーフタイムでFW勝負を再確認すると、スクラム、モールで圧倒し、後半は一気に3連続トライを奪った。井上愛美監督は感無量の表情で「今大会の上位2チームが全国大会に進むので、まだ、日本一の夢がつながりました」と話した。

ラスト5分はフォワードでボールを守りきった。ラックサイドの近場を攻め、相手にボールを渡さなかった。選手の脳裏にあったのは、12月15日の男子の全国大学選手権で、流通経大が帝京大を撃破した試合だ。同日、同じ熊谷で試合があり、互いに生で応援しあった。「男子が感動する試合をしてくれた。あのラスト5分がよみがえって、自分たちもできると、みんなが思った」と井上監督。

引退した男子4年生を中心に練習を手伝ってくれ、さらに全国切符のあかつきには新年も練習を手伝うと約束してくれたという。キャプテンの鹿尾みなみは「RKUの代表として日本一にならないといけない」と、男女ワン・チームでの全国制覇を誓った。