前橋シニア(北関東支部・北部ブロック)は卒団生の多くが、高校だけでなく大学でも野球を続け主力選手になっている。それがこのチームの特色だ。独自性は、野口光明監督が自粛期間の選手に課したメニューにも表れている。

「3000メートル走に50メートル、30メートルダッシュ10本、腹筋・背筋・腕立てが30回5セット。素振りは左右の投手を想定して外角低めから内角高めまで全部で9コースを10球ずつ。さらには無呼吸スイングが何回できるかにも挑戦させています。もしかしたら、普段の練習よりもきついかもしれません。でも、無呼吸スイング12回だった選手が18回になるなど、成果は出ていますよ」と同監督。自粛明けのスタートダッシュが楽しみだ。

「エースは右のスリークオーター中嶋大雅。主将で3番を打ちます。もともとの制球力に加え、125キロと球威もついてきた。もう1人の投手が4番の高橋平。180センチ超の大型選手で遊撃手も捕手もこなします。長打力もあるので、各高校から注目されています。そして正捕手は2年の重田一樹。実は中嶋と少年野球時代からバッテリーを組んでいたので息はピッタリ。この布陣で、夏は全国を目指したいですね」(同)。