皐月賞(G1、芝2000メートル、17日=中山)の共同会見が13日行われた。田村康仁師が、アスクビクターモア(牡)について語った。
-追い切りの狙いは
田村師 非常に感情がきつい馬なので、ここずっと単走で調教している。ただ学習能力は高いのでね。前走の弥生賞の追い切りもうまくいってましたけど、それでもズンと気持ちが入っていくので。それを乗り役の方で行かなくていいよという風に、気楽に気楽にという調整でうまくやっていた。その後はちょっと牧場でゆっくりさせて、感情のコントロールがいいですね。3回連続下(ウッド)でやってますけど、ものすごく気持ちが穏やかだし、騎乗者の命令をきちんと待っている状態なので、いいですね。そういう風にしたいなと思っていた通りの稽古ができている。
-追い切りの手応え
田村師 心身ともにすごく充実している。操作性もいいし、感情のコントロールも利いているし、脚元も全く問題ない。心肺能力も高いところで維持されている。
-前回よりもいい状態
田村師 そうですね。状態は上がっていると思います。いい感じです。
-田辺騎手への信頼は
田村師 彼は中山競馬場を熟知していて、ずっと前からうまいと思っていました。この馬も中山は絶対向いていると思っていましたから、年明けからこの馬をどうしてもクラシックに乗せたいと思っていた。そこで中山を熟知している田辺騎手に託すことがベストだろうと選択して、ここ2戦結果も出してくれている。最高のパートナーだと思っています。
-中山は3戦3勝
田村師 この時期の3歳でこんなに1つの競馬場に特化しているのは珍しいと思う。ただ決して左回りが駄目というわけではないです。年始めから弥生までは4コーナーで回すトリッキーなコースが合っていると思っていて、そこは彼も得意なんだと思う。今回の皐月賞もそこは継承してくれると思います。ただここ3週間の精神状態とかを見て、その先を見据えた調教をしているけど、東京でうまくいかなかった時とは今は変わっている。中山は得意ですけど、東京を見据えた調教がうまくいっている。充実している時期に差しかかっていると思います。
-どんな要素が中山適性につながったのか
田村師 去年は闘争心がむきだしになりすぎてしまっていて、ジョッキーがまだいいよと指示を出しているけど、本人がとにかく気持ちが乗りすぎるところがあった。枠順にも恵まれていないこともあった。でも馬が僕たちの思っている通りの競馬を見せてくれたのが中山での結果。本当に少しずつ成長している。去年のアスクビクターモアと違う。今なら東京の例えば1800メートルとか2000メートルを使ってもいいと思っている。
-クラシックへ向けて意気込みは
田村師 アスクビクターモアを管理するチームとして、馬本人は今週がクラシックだとかは分かっていないけど、そろそろ競馬があることは分かっているはず。今はアスクビクターモアが気持ち良く当日を迎えられるように世話をして差し上げたいと思うし、実際競馬をして楽しかったと言ってもらえるように、ジョッキーにも楽しい競馬でしたと言ってもらいたい。その一心で厩舎は動いています。僕個人のことは後に考えるので。今はアスクビクターモアに献身的になってあげることですね。
-馬体重は
田村師 前走よりプラス4キロくらいだと思います。無駄肉が付くタイプではない。騎乗者は馬体に幅が出てきていると言っているし、筋肉の量も若干増えてきていると思う。
-相手関係は
田村師 G1馬もいますし、東京で勝ち上がってきた馬もいますし、そこに名を連ねられることができるのはすごくうれしい。中山は得意なコースなので、アスクビクターモアにとってはホームグラウンドなので。あとは最後の直線で、全開でたたき合えるような競馬を予想しています。
-正攻法の競馬
田村師 そうですね。馬を気持ち良く走らせてあげて、脚をためられるかでしょうね。