【かしわ記念】ショウナンナデシコG1初挑戦V 交流重賞となってから牝馬Vは史上初

ショウナンナデシコでかしわ記念を制しガッツポーズする吉田騎手(撮影・足立雅史)

<かしわ記念>◇5日=船橋◇統一G1◇ダート1600メートル◇4歳上◇出走14頭◇1着賞金8000万円◇1、2着馬(地方所属馬に限る)に帝王賞、3着以内の南関東所属最先着馬1頭にさきたま杯の優先出走権

統一重賞2連勝中だった2番人気ショウナンナデシコ(牝5、須貝)が逃げ切り、G1初挑戦で戴冠した。90年フジノダンサー以来32年ぶり、交流重賞となってからは初の牝馬による優勝。4角で後続に迫られるも直線でさらに突き放した。勝ち時計は1分38秒9。

春の船橋の夜にショウナンナデシコが舞った。牝馬の優勝は32年ぶり。96年に交流重賞になってからは初の快挙を成し遂げた。好スタートを決めて逃げの一手を繰り出した。3、4コーナーで歴戦の牡馬が迫って来る。一瞬並ばれかけたが、直線に入るともうひと伸び。最後は1馬身半差で逃げ切った。殊勲の鞍上吉田隼騎手は「スタート抜群で、イメージの1つにあった逃げを打った。力のある男馬がいて、4コーナーで迫られたけど、出口でセーフティーリードを取ったとき、いけると思った」と好騎乗を振り返った。

もともと脚に爆弾を抱えていた。しかし厩舎一丸となってケアし、育ててきた。古馬になってから厩舎の愛は届いた。昨年10月にオープン入りを果たし、5歳になった今年は重賞を2連勝。G1初挑戦のこの日に厩舎にタイトルをプレゼントした。須貝師は「ここまで脚をもたせてくれた、厩務員、助手、騎手、スタッフみんなをほめてあげたい」と満面に笑みを浮かべた。

脚元のケアのため、次走は馬の様子を見てからになるが、地方のマイルG1を制したことで、視界は広がった。このまま統一G1を行くも良し、はたまた海外遠征か。マイル女王の前途洋々が始まった。【舟元祐二】

ショウナンナデシコ ▽父 オルフェーヴル▽母 ショウナンマオ(ダイワメジャー)▽牝5▽馬主 国本哲秀▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 天羽牧場(北海道日高町)▽戦績 21戦8勝(うち地方4戦3勝)▽総収得賞金 2億3894万9000円(うち地方1億4770万円)▽主な勝ち鞍 22年エンプレス杯(統一G2)、マリーンC(統一G3)▽馬名の由来 冠名+撫子