柴田善臣騎手、東京3Rで5カ月半ぶり実戦復帰「大丈夫だったよ。徐々に体が戻ってくれば」

東京3R、3歳未勝利戦で昨年12月以来のレース復帰を果たした柴田善騎手(撮影・丹羽敏通)

<東京3R>◇22日=東京◇3歳未勝利◇芝1400メートル◇出走18頭

頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアのため、昨年12月4日の中山10Rでの騎乗を最後に休養していた柴田善臣騎手(55)が、9番人気アメイジングアイル(牝、和田勇)の手綱を取り、約5カ月半ぶりに実戦復帰(12着)を果たした。柴田善騎手は「大丈夫だったよ。周りに迷惑かけないようにしてね。これで徐々に体が戻ってくれば。騎乗依頼を待ちます(笑い)」と晴れ晴れした表情で語った。

2月末に手術を受けた。それまでは薬で処置を続けていたが痛みが治まらず。「様子を見ながら、メスを入れない方向でやってきたけど、副作用もあって」と説明した。手術は無事成功し、ゆっくり体力を戻した。「手術の痛みもあったし、何より上半身に力を入れないでくれと言われてね。飼い犬の散歩もゆっくりついていくだけ(笑い)。でも2、3週間くらいで回復してきたよ」と当時を振り返った。

先月20日から調教騎乗を開始して、徐々に感覚を取り戻した。今回騎乗したアメイジングアイルも最終追い切りにまたがった。「やっぱり馬に乗るのは楽しい」と週中にこぼしていた。レースを無事終え、検量室に引き揚げてくる鞍上を、ガラス越しのファンが見守る。やはりJRA現役最年長ジョッキー柴田善臣は、馬上の姿がよく似合う。