七夕賞現役最年長ジョッキー柴田善臣騎手(55)が七夕を盛り上げる。福島の名物ハンデ重賞・七夕賞(G3、芝2000メートル、10日)でシークレットラン(牡6、田村)に騎乗する。これまで3勝を挙げている得意の重賞。後輩にも負けず、けがにも負けず。不屈の精神で史上最多タイの4勝に挑む。
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「夏は若手騎手が活躍する」。顔に笑みを浮かべ、後輩たちを見守る現役最年長ジョッキー柴田善臣騎手。これまで骨折、持病のヘルニアなど、幾度のハードルを乗り越え、騎乗を続けている。風貌はいつも若々しく、馬に乗ることにかけては他の誰よりも強い気持ちを持っている。熟練の騎乗技術は競馬サークルでも評判だ。ある助手は「あの馬は善臣さんじゃないと乗りこなせない」、「ゲートも本当にうまい」とうなる。先週3日の福島5R新馬戦では10番人気サティンボディスを鼻差2着に導いた。柴田善騎手は「馬がよく頑張ってくれた。俺も若手に負けないように頑張るよ」と勝負の世界を楽しんでいる。
5月22日に復帰してから、1鞍1鞍大事に乗ってきた鞍上に、復帰後初のJRA重賞の依頼が回ってきた。七夕賞はこれまで3勝。現役では戸崎騎手とともに最多で、勝って4勝となれば岡部幸雄元騎手の歴代最多記録に並ぶ。「けっこう勝ってるね。こうやって重賞に乗せていただけるのはありがたいですよ。ていうかすごいね岡部さん」と話す。シークレットランとは初コンビだが、心配はない。過去3勝のうち04年チアズブライトリーはテン乗りで8番人気の低評価を覆した。今回も「どうやら時計がかかった方が良さそう。乗り方を工夫して、周りを気にせず、この馬のベストの時計で走らせる感じ」と早速分析を始めている。ベテランは最後に「ベストの結果を出せるように頑張るよ。馬ではなく、この老体にムチを打ってね(笑い)」と笑いを誘って締めくくった。【舟元祐二】