ディープ最終世代オープンファイア豪快デビュー勝ち ルメール騎手「いい瞬発力がある」/新馬戦

中京5R、豪快に追い込んで新馬戦を制したオープンファイア(中央)(撮影・白石智彦)

<中京5R>◇11日◇2歳新馬◇芝2000メートル◇出走7頭

やはりディープの血は偉大だった。ディープインパクトのラストクロップとなるオープンファイア(牡、斉藤崇)が、鮮やかなデビュー勝ちを飾った。

スタートで出遅れて、後方2番手からの競馬。ルメール騎手と呼吸を合わせ、脚をためた。

迎えた直線で進路を外に切り替えると、1000メートル通過が1分6秒6という超スローペースもなんのその。父をほうふつとさせる豪脚で、2着ピースオブザライフを首差でとらえた。

勝ち時計は2分5秒8。上がり3ハロンのタイムは33秒4。中京競馬場に駆けつけたファンから大きな拍手が送られた。

ルメール騎手は「まだ子どもっぽい。ずっと遊んでました。ゲートの中、スタート、道中、直線も。いい瞬発力があるし、まだ伸びしろある。楽しみ。絶対能力がある。さすがディープインパクト産駒」と話した。

父は05年に無敗の3冠を達成し、G1を7勝した歴史的名馬。現役引退後も同じく無敗の3冠馬となったコントレイルやG1・7勝の名牝ジェンティルドンナなど、19年7月にこの世を去るまで、種牡馬としても数々の名馬を残してきた。

最終となった19年の種付け頭数は24頭で、国内での血統登録はわずか6頭のみ。ゴーマギーゴーの20(オープンファイア)は、21年のセレクトセール1歳馬に上場番号1番で登場し、3億円(税抜き)の高額で落札されていた。

ディープの子が来年のラストクラシックへ、まずは順調な船出となった。今後は放牧に出る予定。