<ローズS>◇18日=中京◇G2◇3歳牝◇芝2000メートル◇出走14頭◇1~3着馬に秋華賞優先出走権
1番人気のアートハウス(中内田)が好位から抜け出し、重賞初制覇を果たした。前走のオークスはリズムを崩し7着止まりだったが、秋初戦は好位で我慢する進化したレースを披露。成長と充実を印象づけた。この後は母が2着に敗れた秋華賞(G1、芝2000メートル、10月16日=阪神)でG1初制覇を目指す。2着サリエラ、3着エグランタインまでが秋華賞の優先出走権を手にした。
勝負どころの3コーナー、ため込んだ力を解放するように川田騎手が肩ムチを入れると、アートハウスはするすると加速した。ラスト1ハロン手前の右ムチでもう1段加速。ラリュエルをとらえて先頭に立つと、鋭く迫ってきた2着サリエラ、3着エグランタインを余裕で抑え込んだ。
2番人気で7着に敗れたオークスの悔しさを少し晴らす勝利。川田騎手は「いろいろと春はうまくいかなかったところを改善しながら、まず結果が出たことがありがたかったです」と弾む息の中で喜びを語った。
そのオークスは好スタートを切った後、少しかかり気味になった。だが、この日は好位で耐えた。「リズム良く前半を進んでいく中で、自然と取れたポジションがあそこでだったので、そこで我慢できるように心がけました」と力をためた。それが後半のパフォーマンスにつながった。中内田師は「調教よりはテンションが高めになるところを、ジョッキーがうまく抑えて我慢させてくれました」と鞍上をたたえた。
6年前の秋も、アートハウスと同じ薄い黄地に青星の勝負服が3冠牝馬戦線をにぎわせた。母パールコードは秋華賞のゴール前で一瞬先頭に立ちながら、ヴィブロスの末脚に屈し、2着で涙をのんだ。鞍上は同じ川田騎手、手がけたのも中内田師だった。「リベンジの機会をいただけたことをオーナーや関係者に感謝したい。それに応えられるよう、陣営一丸となって頑張っていきたい」と師は力強く語る。母が果たせなかったG1星が、はっきりと見えてきた。【岡本光男】
◆アートハウス▽父 スクリーンヒーロー▽母 パールコード(ヴィクトワールピサ)▽牝3▽馬主 H・H・シェイク・ファハド▽調教師 中内田充正(栗東)▽生産者 三嶋牧場(北海道浦河町)▽戦績 5戦3勝▽総収得賞金 8019万7000円▽馬名の由来 アートハウス