<スワンS>◇29日=阪神◇G2◇芝1400メートル◇3歳上◇出走18頭◇1着馬にマイルCS優先出走権
ベテラン人馬が躍動した。7ハロン巧者ダイアトニック(牡7、安田隆)が重賞4勝目を挙げた。岩田康誠騎手(48)の手綱で課題の発馬を決め、好位から押し切った。スワンSは京都開催だった19年以来3年ぶり2度目の制覇で、芝1400メートルでは全9勝中7勝目となった。
握った左こぶしを殴りつけるように振り下ろした。岩田康騎手が雄たけびとともに喜びを表す。好位の外から左ステッキを振るって逃げ馬に襲いかかり、後続の追い上げも封じた。7歳ダイアトニックと48歳の豪腕が衰えぬ存在感を示した。
岩田康騎手 スタートが鍵だった。他の馬以上に出てくれて、どのポジションでもとれるところにいられた。抜け出すのも速かったし、そこから余裕もあった。ここでは負けられない気持ちで乗せていただいた。
最大の勝因はゲートだった。鞍上は全神経を集中させて好発を決めた。安田隆師も「スタートが決まったのが勝ちにつながった。1400メートルが一番いいと思っていたし、答えを出してくれて最高にうれしい」と声を弾ませた。偉大な父ロードカナロアも手がけたコンビで会心の勝利を挙げた。
7ハロン戦で全9勝中7勝と抜群の成績を残す。次戦は未定だが、優先出走権を得たマイルCSについて指揮官は「ちょっと長い気がする」と消極的で、同じ舞台の阪神C(G2、12月24日)などが候補に挙がる。年を重ねても人馬そろって衰え知らず。まだまだ貪欲にタイトルを積み重ねていく。【太田尚樹】
◆ダイアトニック ▽父 ロードカナロア▽母 トゥハーモニー(サンデーサイレンス)▽牡7▽馬主 (有)シルクレーシング▽調教師 安田隆行(栗東)▽生産者 酒井牧場(北海道浦河町)▽戦績 25戦9勝▽総収得賞金 3億9216万円▽主な勝ち鞍 19年スワンS(G2)、20年函館SS(G3)、22年阪急杯(G3)▽馬名の由来 7音構成の音階。母名より連想