週末4日、5日の2日間にわたって開催される米国競馬の祭典「ブリーダーズカップ」(以下BC)。39回目となる今年は馬産地ケンタッキーの中心地にあるキーンランド競馬場が舞台です。
全米一のセリ会場に隣接するキーンランド競馬場はダートの1周が約1700メートル、その内の芝コースは1周約1500メートルという小回りコース。BCが開催されるのは15年、20年に続き3度目となります。
日本からはチェーンオブラブ(牝5、小笠、父ハーツクライ)が5日のBCフィリー&メアスプリント(G1、ダート1400メートル)に参戦します。13頭立ての6番枠からの発走で、鞍上はゴドルフィンの主戦を務めるW・ビュイック騎手。単勝予想オッズは20倍で10番人気タイとなっています。
9月のエニフSを差し切って米国行きを決めたチェーンオブラブは今春、中東に遠征してサウジアラビアのG3リヤドダートスプリントで3着、続くUAEのG1ドバイゴールデンシャヒーンも4着に善戦。米国でも持ち味の差し脚を生かす競馬が見られそうです。
ライバルはすべて米国馬で、その中で頭ひとつ抜けているのが8月のG1バレリーナHなど6戦5勝の上がり馬グッドナイトオリーブ(牝4、父ゴーストザッパー)。これに昨年のこのレースの覇者で最優秀牝馬スプリンターに輝いたシーシー(牝6、父イルーシヴクオリティ)、昨年のBCジュベナイルフィリーズを制して最優秀2歳牝馬に選ばれたエコーズールー(牝3、父ガンランナー)が続いています。
日本時間で6日午前6時40分発走予定のBCクラシック(G1、ダート2000メートル)は8頭立て。不動の本命は前走のG1パシフィッククラシックを19馬身1/4差で圧勝して“ダート世界一”の評価を得たフライトライン(牡4、父タピット)です。ここまで5戦全勝。2着馬につけた着差の合計は62馬身3/4。歴史を塗り替えるべく現れた“シン怪物”が勝てば09年ゼニヤッタ以来、史上2頭目の不敗戴冠です。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)