<京王杯2歳S>◇5日=東京◇G2◇2歳◇芝1400メートル◇出走18頭
高配当を大盤振る舞いだ。初コンビの横山武史騎手(23=鈴木伸)を背に抜け出した、10番人気オオバンブルマイ(牡、吉村)が3連単222万円超えの大波乱を演出した。勝ちタイムは1分20秒9で、ダートに活躍馬を多く輩出するディスクリートキャット産駒はJRA芝重賞初制覇。
今後は馬の状態、オーナーと協議の上、朝日杯FS(G1、芝1600メートル、12月18日=阪神)が視野に入る。
◇ ◇ ◇
前が壁になっても横山武騎手は慌てず騒がず進路が開くのをじっくりと待った。直線残り1ハロン。満を持して外に持ち出されるとオオバンブルマイはためにためた脚を一気に爆発させた。右ステッキに応え、422キロの小柄な馬体を目いっぱい使って堂々の抜け出し。初コンビの鞍上は「新馬戦もいい内容でしたし立ち回り次第でチャンスがあると思っていました」と初戦のレースを分析し、相棒の力を信じていた。
イメージ通り好スタートから内に切れ込み、ロスのないラチ沿い4番手の絶好位を確保。道中の消耗を最小限に抑えられた。「ポジションを取ってからは馬も落ち着いていましたし、リズム良く運んで進路を見つけるだけだと思っていました。(追い出しを)待たされる形も結果的にはまったかなと思います」。発馬直後の巧みなエスコートが勝利をグッとたぐり寄せた。
賞金を加算し、G1への挑戦権を得た。吉村師は「小柄だがとにかくセンスがいい。ジョッキーもさすがでしたし、新馬戦のイメージで乗ってくれた。マイルまでの感じはするので、この後は状態を見てオーナーと相談してから」。参戦は流動的だが暮れの朝日杯FSも視野に入れる。今回のように気前のいい爽快感ある走りを大舞台でも見せつける。【井上力心】
◆オオバンブルマイ ▽父 ディスクリートキャット▽母 ピンクガーベラ(ディープインパクト)▽牡2▽馬主 岡浩二▽調教師 吉村圭司(栗東)▽生産者 (株)サンデーヒルズ(北海道新ひだか町)▽戦績 2戦2勝▽総取得賞金 4563万7000円▽馬名の由来 大盤振る舞い。ファンに配当金を盛大に振る舞えるように