<朝日杯FS>◇18日=阪神◇G1◇芝1600メートル◇2歳牡・牝◇出走17頭
1番人気ドルチェモア(牡、須貝)が、無傷3連勝でG1初制覇を果たした。好位に控え直線抜け出し、2着馬の猛追を首差で退けた。
坂井瑠星騎手(25=矢作)は秋華賞に続くJRA・G1・2勝目。須貝尚介調教師(56)は6度目の挑戦で朝日杯FS初制覇となった。来年の主役候補へ、楽しみな1頭が誕生した。
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最後の直線、坂井騎手は懸命にステッキを振った。ドルチェモアが反応鋭く伸びる。逃げ馬をかわして抜け出し、外から猛然と迫るダノンタッチダウン、レイベリングに抜かせなかった。3着まで0秒1差の激戦。鞍上は「道中もうまくいって、反応も良かった。しのいでくれと思っていました」と、充実した表情で振り返った。
冷静さが最後の脚を引き出した。ゲートを飛び出しスピードに乗った。そのまま行くか-坂井騎手は落ち着いてコントロール。外のオールパルフェを行かせて3番手の内、折り合ってリズム良く運んだ。「ペースは想定通りでした」。半マイル通過は45秒7。逃げ馬と2番手、3番手の外で運んだ馬は失速したが、ドルチェモアは伸びた。ハイペースに付き合わず、リラックスさせて導いた。須貝師は「坂井騎手が作戦的に、話していた通りに乗ってくれた」とたたえた。
師にとっては初の朝日杯FS制覇。阪神JFは20年ソダシなど3勝だが、朝日杯はステラヴェローチェの2着が最高。「男の子の2歳G1は初めて。感慨深いものがあります」。そのステラも担当していた山田助手が、ドルチェモアを担当し、日々全力を尽くす。師は「ウチの厩舎に最初から所属している山田が、やっとG1を勝てて良かった」とスタッフを思いやった。
無傷3連勝でのG1制覇。夢は広がっていく。「現時点ではマイルと思っていた。今後どういう路線にいくかは考えたい。いろいろ考えることが増えました」と師。どのレースを選択しても、来年も強いドルチェモアをファンは待っている。【網孝広】
◆ドルチェモア ▽父 ルーラーシップ▽母 アユサン(ディープインパクト)▽牡2▽馬主 (株)スリーエイチレーシング▽調教師 須貝尚介(栗東)▽生産者 下河辺牧場(北海道日高町)▽戦績 3戦3勝▽総収得賞金 1億1154万円▽主な勝ち鞍 22年サウジアラビアRC(G3)▽馬名の由来 甘い(伊)+もっと