今週の日曜中山メインは伝統のAJCC(G2、芝2200メートル、22日)が行われる。未勝利から4連勝中のエピファニー(牡4、宮田)が、重賞初挑戦でタイトル獲得を狙う。クラシック出走がかなわなかった年度代表馬イクイノックスの同期は、先行力を武器に中山でも2勝を挙げる。初距離など乗り越えるべき壁はあるが、勢いは一番。遅れてきた大物の一戦が注目される。
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彗星(すいせい)のごとく現れた新星候補が、重賞の舞台でベールを脱ぐ。エピファニーは目下4連勝中。昨年3月、3戦目で初勝利を挙げると勢いが止まらない。宮田師は「去年の今頃は未勝利の身。もう1段上を目指していけるだけの馬だと思います」と熱を込める。父エピファネイア、近親はG1・2勝のミッキークイーン。開花寸前の良血に期待は高まる。
出世の壁は越えつつある。体質が弱く、当初の調教は比較的負荷の軽い坂路が中心。それでもクラシックを自重して成長を促したことで実が入り、ウッドコースでの調教もこなせるようになった。1週前追い切りはウッドで単走。500キロを超える青鹿毛の馬体を揺らし5ハロン67秒6-12秒3(強め)と力強い。師は「折り合いが難しい馬ですが、前回よりはマイルド。フラットワークを増やしたり、馬の変化を見ながら調教ができています」と前進を口にする。
全6戦が1800メートルで初の2200メートル。加えて一気の相手強化とハードルは高い。それでも師が「スタミナは持つと思いますし、調教の折り合いを見てもこなしてくれると思います。強い相手に胸を借りながら、いい結果を出せるように頑張りたいです」と言えば、戸崎騎手も「能力を出し切れればいいレースが期待できると思う」と挑戦心を隠さない。試金石の一戦から、飛躍の1年をスタートさせる。【桑原幹久】
◆戸崎騎手&宮田師のタッグ 宮田師が開業した20年3月から先週まで戸崎騎手は、のべ59頭に騎乗。【16 7 7 29】の勝率27・1%、連対率39・0%、複勝率50・8%と高い数字を残す。エピファニーをはじめノーザンファーム生産馬に乗ると【14 5 5 17】の勝率34・1%、連対率46・3%、複勝率58・5%に跳ね上がる。
◆エピファニーの馬主(有)シルクレーシングのAJCC成績 過去10年で4頭が出走し、20年にブラストワンピースが優勝した。17年はゼーヴィント2着、シルクドリーマー7着。16年のライズトゥフェイムは11着。