シュネルマイスターの半弟ナヴォーナV 世代最後の芝の一戦、上がり最速で突き抜ける/新馬戦

東京6R新馬戦を制したナヴォーナと坂井騎手(右)(撮影・丹羽敏通)

<東京6R>◇5日◇3歳新馬◇芝1600メートル◇出走16頭

3歳世代最後の芝の新馬戦は、1番人気の良血馬ナヴォーナ(牡、矢作、父ロードカナロア)が制した。勝ち時計は1分36秒3。半兄はマイルG1馬のシュネルマイスター。

五分のスタートから道中は中団。新馬戦らしく遅い流れでも、きっちりと折り合う。直線で外に出されると、鞍上のステッキに応えるように力強く脚を伸ばした。メンバー唯一の上がり3ハロン33秒台(33秒2)の末脚を繰り出し、2着に1馬身3/4差をつけて突き抜けた。

鞍上の坂井騎手は「折り合いは問題なかったです。まだまだ緩いところがありますが、それでもこの脚を使ってくれるので能力は高いと思います。これからもっと良くなる馬だと思います」と期待を込めた。

矢作師は「もともと血統的に期待をしていたが、体質が弱く仕上げ切れなかった。それでも勝ったことは大きいし、上積みも大きいと思う」と今後の成長を見据えた。