<皐月賞:1週前追切り>
皐月賞(G1、芝2000メートル、16日=中山)の1週前追い切りが6日、東西トレセンで行われた。トライアルレースの弥生賞を勝ったタスティエーラ(牡、堀)は、前走に続いて手綱を取る松山騎手が騎乗し、美浦ウッドで3頭併せを消化。集中力を持続させ、余力を残したまま最先着を果たした。
◇ ◇ ◇
隊列の2番手を追走していたタスティエーラが全くの馬なりで抜け出した。外ダノンラスター(古馬オープン)、内サクラソーレ(古馬1勝クラス)を1馬身引き連れてゴールする。全身にうっすらと白い汗を浮かばせて、5ハロン68秒8-12秒2を計時した。
体調はすでに微調整の域にある。松山騎手は「先週までに速い時計を出しているので、負荷をかけすぎない調教を意識しました。終始余裕のある形でした」と振り返る。2週前の時点で同じくウッドで6ハロン81秒2-11秒2をマーク済み。共同通信杯4着、弥生賞1着を経て、今年の3戦目。息はできている。
ただ、依然として課題は残る。この日は先週装着したクロス鼻革に加え、チークピーシズも着用した。堀師は「先頭に立つと耳を立てていました。悪影響も効果もなかった印象」とコメントを出した。集中力の薄さと加速の鈍さ解消への答えが見えぬまま、本番が迫ってきた。
弥生賞では父サトノクラウンと親子制覇を果たしたが、大事なのはこれから。鞍上も「スタートが上手でレースセンスのある馬」と立ち回りのうまさは認めるところだ。8年前、皐月賞で1番人気6着に敗れた父の無念を晴らすには、メンタル面の改善が求められる。【松田直樹】