1戦1勝ドゥムーラン名手レーンで歴史塗り替え樫切符つかみ取る/フローラS

19日、乗り運動するドゥムーラン

57年間の歴史を塗り替える。フローラS(G2、芝2000メートル、23日=東京、2着までオークスの優先出走権)で、1戦1勝馬のドゥムーラン(尾関)がレース史上初となるキャリア2戦目での制覇に挑む。コンビを組むのは先週、来日初週ながら計6勝を挙げた絶好調男、ダミアン・レーン騎手(29)。名手とのタッグでオークス(G1、芝2400メートル、5月21日=東京)への切符をつかみ取る。

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名手のエンジンはいきなり全開だ。レーン騎手は来日初週の先週、土日で14鞍。早速6勝を挙げた。「また日本に戻ってこられました。先週末は各厩舎から手厚いサポートをいただき、6勝の結果を残せた。うれしいですし、初週としては成功できたかなと思います」。初来日から4年、環境への適応速度は年々増している。

フローラSではキャリア2戦目のドゥムーランとコンビを組む。調教に騎乗しなかったが、その分VTRで予習は完璧。「未勝利1戦のみの馬でも、その前走がいい勝ち方だった。能力があるタイプの馬だと思います」。だからこそ、自信はあふれる。「2戦目で良くなっていると想像出来る。乗るのが楽しみです」。澄んだ瞳で白い歯をこぼした。

さらに今回、鞍上以外に同馬の重賞制覇が近い理由が2つある。

相手関係。メンバー構成をみると、1戦1勝は同馬を含め3頭。2戦1勝が5頭。全15頭中、過半数の8頭のキャリアが浅い。尾関師は「そういった意味では競馬がしやすいかなとは思います」と分析する。

距離。同師は「東京の二千ですからね。そんなにペースは速くならないと思います」と話す。過去10年、同レースの前半1000メートル通過タイムが59秒台以下で、ある程度流れたのは2度のみ。傾向からはスローペースの瞬発力勝負が予想される。前走中山2000メートルで、上がり3ハロン34秒2の同馬の末脚が生きる展開になりやすい。「全ての状況をまとめて考えると、比較的楽に競馬が出来ると思います」。新しい歴史を作り、その先のオークスへ歩みを進める。【阿部泰斉】