シュネルマイスター古馬マイル王へ、新装・淀で復活Vつなげた陣営の細心仕上げ/マイラーズC

直線外から豪快に伸びてマイラーズCを制したシュネルマイスター(右から2頭目)(撮影・白石智彦)

<マイラーズC>◇23日=京都◇G2◇4歳上◇芝1600メートル◇出走15頭◇1着馬に安田記念優先出走権

春の古馬マイル路線の主役は俺だ! 1番人気のシュネルマイスター(牡5、手塚)が、目の覚めるような末脚で差し切り、21年毎日王冠以来の重賞3勝目を挙げた。勝ち時計は1分31秒5。

3歳時にはNHKマイルCを勝った実力馬が、新装・京都競馬場初の重賞を制して、6月4日東京の安田記念(G1、芝1600メートル)へはずみをつけた。

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果敢に先行したシャイニーロックは開幕週の絶好の馬場を味方にペースを緩めない。各馬が同馬の走りに手を焼く中、シュネルマイスターはスパッと切れた。「馬場がきれいでずっといいペース。(ペースが)速ければよくこれているから」とルメール騎手。道中後方3番手でも慌てることなく、直線で外に出すと持ち味の瞬発力を引き出した。新装・京都で初の重賞を制した名手は「今日勝つことができて本当にうれしいです」と目を細めた。

力を出せる状態に仕上げた陣営の作戦も見逃せない。早めに競馬場に入るとテンションが上がってしまうため、今回は当日輸送にこだわって13日に栗東入り。しっかりと乗り込めたおかげで馬体を14キロ絞り、シェイプアップにも成功した。さらに装鞍を厩舎で行うなど、レース本番まで細心の注意を払ったことも復活勝利につながった。

次走は6月4日の安田記念(G1、芝1600メートル)。21年毎日王冠制覇以来、惜しいレースもあっただけに、今回の1着は何よりの良薬になる。手塚師は「栗東に滞在して良かった。本番に向けてちょうどいいたたき(台)になったはず。東京もいいと思う」とこれ以上ない手応えを口にした。

手塚厩舎は皐月賞のソールオリエンスに続く2週連続重賞制覇。3歳時にNHKマイルCを制したシュネルマイスターは、今度こそ古馬のマイル王へ。その瞬間が、いよいよ現実味を帯びてきた。【明神理浩】

◆シュネルマイスター ▽父 キングマン▽母 セリエンホルデ(ソルジャーホロウ)▽牡5▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 手塚貴久(美浦)▽生産国 独国▽戦績 14戦5勝▽総収得賞金 4億6960万9600円▽主な勝ち鞍 21年NHKマイルC(G1)、毎日王冠(G2)▽馬名の由来 スピードの名人(ドイツ語)