<フローラS>◇23日=東京◇G2◇芝2000メートル◇3歳牝◇出走15頭◇2着までにオークス優先出走権
腹を決めた馬は強い。7番人気ゴールデンハインド(武市)がオークス(G1、芝2400メートル、5月21日=東京)に名乗りを上げた。
開幕週の馬場を味方に逃げ切り、2度目の重賞挑戦でタイトルを獲得した。勝ち時計は1分58秒9。17年の東京ジャンプS(シンキングダンサー)を勝っている武市康男調教師(51)は、JRA平地重賞初勝利を手にした。
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最後の直線、最内を進むゴールデンハインドの勢いが止まらない。馬場の外を進んだ差し馬たちが伸びていないわけではない。ゴールデンハインドのスピードが上回っていた。スタートから他馬にリードを1度も許さなかった。鞍上の菅原明騎手は初コンビ。「調教からいい感触がありました。逃げたら面白いんじゃないかなと思っていたので、思い切って」。素質の良さをつかみ、能力を十分に引き出した。
悲願の白星だった。武市師はJRA平地重賞のべ40頭目の挑戦で初制覇。今年はフェアリーSのメイクアスナッチが頭差2着惜敗など、手が届きそうで届かないジレンマがあった。師は「ほっとしましたね。この子の兄も担当していたんですけど、中央では勝たせてあげられず、移籍した盛岡では重賞を勝っていましたから」。だからこそ、この日の勝利は格別だった。
勢いそのままにオークスへと進む予定だ。鞍上は「スタミナがあるので、オークスに行くのが楽しみだと思っていました。フットワークが大きいので、東京ではそれが生きてくると思います」とうなずく。今度は強敵がそろう。それでも、いつも通りの走りをするだけだ。【阿部泰斉】
◆ゴールデンハインド ▽父 ゴールドシップ▽母 オレゴンレディ(シャマーダル)▽牝3▽馬主 サラブレッドクラブ・ラフィアン▽調教師 武市康男(美浦)▽生産者 ビッグレッドファーム(北海道新冠町)▽戦績 7戦2勝▽総収得賞金 7795万4000円▽馬名の由来 「黄金の雌鹿」という名のイングランド王国の帆船。父名より連想