【NHKマイルC】あるか大一番ブリンカー着用、良血ウンブライル全集中なら突き抜ける

ウンブライル(中央)は美浦ウッドをステルナティーア(左)、リアグラシアと併せて追い切られた

<追い切りの番人>

NHKマイルC(G1、芝1600メートル、7日=東京)の追い切りが3日、東西トレセンで行われた。注目馬の調教を掘り下げる「追い切りの番人」は木南友輔記者が、ニュージーランドT2着から挑む良血馬ウンブライル(牝、木村)を取り上げる。調教師はブリンカー着用の有無についての回答こそ保留しているが…。

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「すいません。もうちょっと悩ませてください」。ウンブライルの木村師は追い切り後の会見、レースでブリンカー着用の有無を聞かれて、正直に答えた。ブリンカーとは「視界の一部を直接遮ることで馬の意識を競走に集中させ、周囲からの影響に惑わされずに走らせるために用いられる馬具」。多くの馬に使用されているが、効果の出ない馬もいる。実は木村厩舎がブリンカー着用馬を重賞で走らせたのは前走のニュージーランドTが初めてだった。阪神JFで大敗後、反撃を期したクイーンCで6着。騎乗したルメール騎手は集中力の欠如を敗因に挙げ、ブリンカー着用を進言していた。今回はどうするのか。

最終追い切りはウッド3頭併せ。馬なりで運び、外ステルナティーア(古馬2勝クラス)、内リアグラシア(古馬3勝クラス)と併入した。6ハロン86秒6-ラスト12秒1という数字は目立たないが、最後まで楽な手応えで駆け抜けた。

木村厩舎の追い切りといえば、朝一番に行うウッドコースの濃密な併せ馬。ウンブライルのデビューからの最終追い切りを振り返ると、新馬戦が3頭併せの真ん中、もみじSが3頭併せの真ん中、阪神JFが3頭併せの真ん中、クイーンCが3頭併せの最内、ニュージーランドTが3頭併せの真ん中。実戦を意識した3頭併せという点は共通だが、今回は初めて1週前追い切りの時点で3頭併せを行い、2週連続の3頭併せは初めてになる。1週前は初めて先行し、外を併走する形を経験。今週は真ん中を走らせ、バリエーションを持たせている。前走の追い切りはチークピーシズを着用していたが、今回はなし。気持ちのコントロールについて試行錯誤は続くものの、体調がすこぶるいいことだけは明らかだと思う。

18年のマイルCSを制した全兄ステルヴィオとの共通点を問われた師は「圧倒的なフィジカルの素晴らしさです」とほおを緩めた。着用の申告期限は木曜午後の出馬投票。関東のトップステーブルはどう決断するのか。走りに全集中なら突き抜けるだけのポテンシャル、状態面は確認できた。