【セレクトセール】2日目も出た名文句「母系に流れる貴重なモーツァルト…」

1億1000万円で落札されたダンダラの2023

<セレクトセール2023>◇初日&2日目◇1歳馬&当歳馬セッション◇10日&11日◇北海道・苫小牧市ノーザンホースパーク

今年も日刊スポーツはセレクトセールの進行役を務めるオークショニアのさまざまな名文句に注目してます-。「さあ、ハンマーが上から下に近づいてまいりました」「もうワンビットいかがでしょうか」。セールを盛り上げ、生産者の思いを代弁、そして、若駒たちの血統的な魅力を伝える熱い言葉に耳を傾けてみた。(随時更新)

【2日目:当歳馬セッション】

「サートゥルが発揮した突破力、オークスで神業的な追い込みを決めたシーザリオの影響が確かに認められます」

「母の父ライオンハートにキタサンの血、大ヒット間違いなし」「リファール3本のクロス、これはイクイノックスと共通。ヘイルトゥリーズンの5×5、これはスキルヴィングと共通」

「ジャドモントの結晶ベイティッドブレス、海の神(ロード)カナロアとのコラボレーション」(英国の名門牧場と日本最強馬の融合)

「さあ、今日もまた、ハンマーが上から下に向かって近づいてまいりました」(時間は有限です…)

「無敗3冠のポテンシャルを次世代へ」(種牡馬コントレイルへの大きな期待が伝わります)

「シーウィルレイン、支配する、君臨するという意味のレイン」(母は世界最高賞金額の2歳G1ゴールデンスリッパー覇者…)

「ハーフバック。フィールドスポーツのフォワードとバックスの間に入るポジション。攻守両面の要、ゲームを支配します」(レースを支配する期待を込めて…)

「近親にライフフォーセール、その父ノットフォーセール、非売品という意味。その血統の馬が惜しげもなく上場でございます」(近親に活躍馬)

「今シーズン、アスコリピチェーノ33秒3、ボンドガール33秒フラット、セリフォス筆頭に最近のダイワメジャーは切れます」

「母系に流れる貴重なモーツァルト。その美しい旋律をキタサンが歌い上げます。動きのリズムよし、テンポよし」(母ダンダラの父ダンディマンの父がデインヒル系種牡馬モーツァルト)

「よーくご覧ください。カタログの写真から一変してピカピカの毛づやでございます」「ディープとスティンガーを経由してサンデーの3×3。自由奔放さと型破りなステップアップを後押しします」

「純度の高い3冠培養。5代までさかのぼればシアトルスルー、無敗の3冠馬が出てきます。セクレタリアトも出てきます」(ヒミコ2の2023は父コントレイル、父の父ディープインパクト、母の父アメリカンファラオという血統)

「マインドユアビスケッツ、初年度産駒が日米のダービー6着。これは結構、難易度が高いです」(ホウオウビスケッツとデルマソトガケ)

「7月2日に離乳済み。キモが据わっているギモーヴの産駒です」(当歳馬が単独で登場)

【初日:1歳馬セッション】

「右中間深いところから8000万円」(右中間、左中間、ライト線、レフト線…、広角打法で)

「令和版華麗なる一族ヤングスターでございます」

「一歩先をいく出来の良さ、アドマイヤマーズの産駒でございます」

「皆様お探しのドゥラメンテ」「大舞台でこそ楽しそうに走るドゥラメンテの産駒」

「リバティアイランド、シャンパンカラー、人気があってもなくてもG1を勝つドゥラメンテ」「スターズオンアース、リバティアイランド、2年連続で牝馬クラシック2冠馬を出したのはドゥラメンテが初でございます」(現1歳世代がラストクロップになるドゥラメンテ賛歌)

「皆様お探しのキタサンブラック」「イクイノックス、ソールオリエンス、驚異的な決め脚があります」(大人気キタサンブラックも皆様お探しです)

「父は気高き戦士フィエールマン」(フィエールマンの馬名の意味は音楽用語で「気高く、勇ましく」)。

「父は限界突破の末脚ブリックスアンドモルタルでございます」「大変稼ぎのいいファミリー。お値段以上フナウタ」(初年度産駒が好調な父)

「ノーザンダンサーの5×5。ピクシーナイト、ジャックドール、モーリス産駒に共通する必勝クロス」(血統の勉強も…)

「赤土の王者ナダル」「よーく、ご覧ください。ナダル譲りの翼のついた脚」(父はダート王者でテニスの全仏王者と同じ名前)

「オルフェーヴル、フランス語で金細工師。産駒は海外で金星を連発しています」(マルシュロレーヌ、ウシュバテソーロ…)

「父の産駒デルマソトガケ。川崎で差し切り、ドバイは逃げ切り、変幻自在の決まり手」(名古屋場所が始まってます…)

「今年、ドバイを制した千代田牧場の生産馬でございます」「今年、中東を制した千代田牧場の生産馬」(3月、ドバイワールドカップのウシュバテソーロのような活躍を…)

「サトノクラウンの男馬、皆様の見る目が明らかに変わってきました」(タスティエーラがダービー制覇)

「もっと競ってくださいと馬が鳴いておりますっ」(生産者の思いも背負って…)

「ロードカナロア、自身初のリーディングサイアーへ向けて視界良好です」(今年後半戦が楽しみです)

「よーく、ご覧ください。ヌキ感のいい首差し。これは父に潜むサクラバクシンオーの面影と重なります。マイペースがハイペース、それがサクラバクシンオー」(言葉に重みがあります)

「ベラジオオペラの弟。とにかくたくさん勝つファミリー」(スプリングS制覇、ダービー4着のベラジオオペラはセレクトセールで主取りでした…)

「ナムラクレア、メイケイエール、ララクリスティーヌ…、ミッキーアイルの牝馬は脚が速いんです」(確かに…)

「フランス2冠馬と米年度代表馬。大物感、そして、威圧感、隠し切れておりません」(父ブリックスアンドモルタル、母ラクレソニエールの良血馬)

「なかなか国内市場に出てこないサクソンウォリアー産駒」「母の父キャッチャーインザライ。アルゼンチンのリーディングサイアー。サリンジャーの名作からその名前をいただいております」(馬名の由来も学べます)