【函館便り】耳に残ったファンの「来年もまた来てね」…初函館はいい経験ばかり

開催が終わった函館競馬場

函館記念。入場者はJRA発表で1万4643人。とんでもない人数に感じました。ローシャムパークはその大歓声の中で重賞タイトルを獲得しました。ルメール騎手がレース後に「お客さんの応援のおかげで、馬が頑張ってくれました」と笑顔で答えていました。

ローシャムパークは勝ち上がったのがデビュー3戦目の22年2月13日とやや遅くなりましたが、続く山藤賞(1勝クラス)を7馬身差で勝利。その圧倒的なパフォーマンスでクラシック候補に名を連ねました。しかし陣営は無理をさせず、夏は放牧。そして秋のセントライト記念を狙いました。結果は3着。その時の1着がガイアフォース、2着がアスクビクターモア、4着セイウンハーデス、5着ラーグルフ。ローシャムパークが函館記念を勝ったことにより、セントライト記念で掲示板に載った5頭は、全て重賞ウイナーになりました。ルメール騎手はローシャムパークを「大きい馬で、だんだん強くなってきた。まだ伸びしろがある」と評価しました。田中博康師は「選択肢が広がったと思います。収穫のあるレースでした。本来は東京の広いコースも走っているので」と今後の期待をあらわにしていました。魅力的な馬がまた1頭現れ、いち競馬ファンとしてわくわくします。

ここからは最終日の函館競馬場で印象的だったことを記します。ファンの方々にジョッキーがサインを書いている時、ジョッキーに応援の声を届けているファンのセリフで「ありがとうね。来年もまた来てね」という言葉が耳に残っています。北海道でレースがあるのはこの時季だけ。最終日だからこそ、1年に1回だからこそのセリフだと感じています。

次週以降は札幌開催となります。この2週間はよく雨に打たれり、紙面にも書きましたが財布と腕時計を落としたり(これは自分の不手際)、いろいろありましたが大変勉強になりました。中央競馬記者に配属されて3年。まだまだ若輩ものですが、初めて仕事で来た函館での経験はいつまでも大事に残ります。函館開催の関係者の皆さま、お疲れさまでした。そしてお世話になりました。札幌に向かう準備をして寝ることにします。【舟元祐二】