【コラム】欧州年度代表馬に最も近い最強3歳馬パディントン 若馬離れした競馬センスと強さ

どことなくかわいげがあって親しみのある小熊のような馬名ながら、現在、欧州3歳馬でトップレーティング(125)を誇るパディントン(牡3、父シユーニ)には若馬離れした競馬センスの良さと底知れない強さが備わっています。

1日(火曜)に始まって5日(土曜)まで続く英国の名物開催、グロリアスグッドウッドの2日目(水曜)に行われるG1サセックスS(芝1600メートル)に出走するパディントンは、昨年9月のデビュー戦5着を除けば負けなしの7戦6勝。「キングジョージ」では不可解な敗戦となりましたが、英愛ダービー馬オーギュストロダンと並ぶA・オブライエン厩舎のエースです。

今年に入って3月の一般戦と5月のリステッド競走を連勝。アイルランドの皐月賞にあたるG1愛2000ギニー(芝1600メートル)を好位から差し切ると、ロイヤルアスコット開催のG1セントジェームズパレスS(芝1590メートル)は英国の2000ギニー馬シャルディーンに3馬身3/4差をつけて完勝。初の古馬挑戦となった7月のG1エクリプスS(芝1990メートル)では、直線で迫る古馬女王エミリーアップジョンを半馬身振り切ってG1・3連勝、同時に初距離も克服しました。

再び距離をマイルに戻して臨むサセックスSは6頭立て。パディントンの前売りオッズは断然の2・44倍で、相手もマイル級G1・3勝を挙げるインスパイラル(牝4、父フランケル)1頭に絞られています。今後のローテーションは調教師次第ですが、一戦ごとに盤石の度合いを増すパディントンに死角は少なく、今、年度代表馬に最も近い馬と呼んでよさそうです。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)