フクムでキングジョージ制覇のクロウリー、ムチ使用超過で20日間騎乗停止と罰金1万ポンド

ジム・クロウリー騎手(18年9月撮影)

29日のキングジョージ6世&クイーンエリザベスS(英国)をフクムで制したジム・クロウリー騎手(45)に20日間の騎乗停止と1万ポンド(約186万円)の罰金という厳しい処分が科されることが決まった。

BHA(英国競馬統括機構)の定めたルールでは平地競走はムチの使用が最大6回まで許されているが、フクムのクロウリー騎手は9回打っていたため、厳罰処分となった。また、2着のウエストオーバーに騎乗していたロブ・ホーンビー騎手もムチの使用回数が7回だったため、騎乗停止4日間の処分となった。レーシングポスト電子版が1日、報じている。

BHAのルールには限度を4回以上超えた場合は失格になる(安全上の理由で使用した場合はのぞく)と記されており、フクムとクロウリー騎手のキングジョージ制覇はまさにギリギリの勝利だったことになる(1着フクムと2着ウエストオーバーは頭差)。

BHAの広報はクロウリー騎手のムチ使用について、「ほとんど正当性がなく、接戦の中で、競技の公平性を守り、維持するためには重い罰則が必要」とコメント。クロウリー騎手は「私もロブ(ホーンビー)も回数を超えていたとは知らなかったので、裁決室に呼ばれたときは恐怖感に襲われました。ムチのルールとその厳格さは知っていて、頭の中には入っていますが、同時に馬の勢いやリズムをコントロールし、不利を避けることをしなければなりません。“ゾーン”に入っているとき、そこで(ムチを)打った回数を数えるのはとても難しいのです」と話し、「ルールはルールであり、それを受け入れますが、処分が違反に見合ったものではないと思いますし、受け入れるのは難しいでしょう」と心境を語っている。

クロウリー騎手の騎乗停止期間は8月15日から9月4日まで。ヨーク競馬場で行われる「イボア・フェスティバル」の期間が含まれているため、英インターナショナルS(G1、芝2050メートル、23日)のモスターダフ(ドバイシーマCでイクイノックスの4着。プリンスオブウェールズSを快勝し、現在世界ランク2位)には騎乗できなくなった。