<エルムS:追い切り>
エルムS(G3、ダート1700メートル、6日=札幌)へ向けた最終追い切りが札幌競馬場で行われた。先週のクイーンSをドゥーラで制した斎藤新騎手(22=安田隆)は目下4連勝中のワールドタキオン(牡5、斎藤誠)とコンビを組む。2週連続重賞V、そして父の管理馬での親子重賞制覇へ。勢いに乗る人馬が今週も主役の座をつかむ。
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デビュー5年目の斎藤新騎手が自身初となる2週連続重賞制覇に挑む。先週のクイーンSではオークス3着馬ドゥーラの力を信じ抜き、大外から強気の競馬で堂々と抜け出した。
今週のパートナーは、園田時代を含めて4連勝中と勢いに乗るワールドタキオンだ。中央再転入後の3連勝はすべて完勝といえる内容で、いまだに底を見せていない。先週1番人気に応えて重賞タイトルをつかんだ鞍上は「馬っぷりだったり乗り味がすごくいいし、パワー、柔軟性があって4連勝する器の馬ですね。砂をかぶると良くないけどスムーズにこの馬の力を出せれば戦える力は持っている」と強気の姿勢を崩さない。表情には自然と自信がみなぎる。
父誠師との親子での重賞制覇もかかる。父の管理馬で9度重賞に参戦し3着が最高着順(20年葵Sワンスカイ)だ。「特別意識はしていないけど重賞でチャンスのある馬を任せてもらってお世話になっているので一緒に勝ちたい気持ちです。僕がこの馬のことを一番分かっていると思ってくれていると思います」。10度目の正直へ意欲を示す。
札幌入りして初の馬場入り(1日)から毎日同馬の調教にまたがり、指揮官に日々の感触を報告し意見交換をしてきた。日に日に状態を上げ、3日の最終追い切りは札幌ダートで5ハロン72秒4-12秒7(馬なり)をマーク。しまい重点で息を整える程度だったが、好馬体から繰り出される豪快なフットワークは重賞級の才能を感じさせた。斎藤騎手は「在厩で調整しているし速い時計はいらないので。動き自体の感触はすごくいい。状態は高いレベルにある」とトーンは日に日に高まる。猛烈な勢いを放つ人馬の進撃は今週も継続ムードだ。【井上力心】