欧州の2歳G1競走の幕開けとなるフェニックスS(芝1200メートル)が、12日土曜にアイルランドのカラ競馬場で行われます。
平地シーズンの開幕とほぼ同時期の3月半ばに2歳戦がスタートする欧州では、2歳重賞の始まりも5月中旬からと早く、英、愛、仏の主要競馬国では、ここまで計22の重賞が終了。唯一の重賞2勝馬であるポルタフォルトゥーナ(牝2、父カラヴァッジオ)など21頭が重賞勝ち馬となっています。
フェニックスSには8日火曜の段階で34頭が登録。そのうち8頭は重賞勝ち馬で、登録馬の半分強となる18頭が、毎年200頭近くの良血2歳馬をデビューさせるA・オブライエン厩舎の所属馬です。
オブライエン調教師は、現在のバリードイル調教場に厩舎を構えて本格的に平地競走に乗り出した98年に管理馬のラヴェリで制して以来、フェニックスSは実に17度も優勝していて、この重賞は勝ってしかるべきもの。今年も1番人気が予想されるシティオブトロイ(牡2、父ジャスティファイ)を筆頭に複数の素質馬を抱え、直前の絞り込みに注目が集まっています。
人気を集めそうなシティオブトロイは18年に不敗で米3冠馬に輝いたジャスティファイの2年目の産駒。7月1日のカラ競馬場、芝1400メートル戦でR・ムーア騎手とともにデビューして、これを楽勝すると中1週で臨んだ英国のG2スーパーレイティヴS(ニューマーケット、芝1400メートル)では、後続を6馬身半ちぎって大器の片りんをのぞかせています。
一方、息子のドナカ・オブライエン師の管理馬で、牝馬代表として臨むポルタフォルトゥーナは無傷の3連勝中。父のカラヴァッジオ(今年から日本で種牡馬供用)、母の父ホーリーローマンエンペラーともにフェニックスSの勝ち馬です。【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)