ジャックドール12秒1 武豊、同一重賞最多タイ9勝へ万全の仕上がり「一流馬の動き」/札幌記念

武豊騎手を背に、函館芝コースで追い切られるジャックドール

<札幌記念:追い切り>

鞍上は9勝目、馬は連覇へ完璧リハ! サマー2000シリーズ第4戦・札幌記念(G2、芝2000メートル、20日)の最終追い切りが16日、函館、札幌両競馬場で行われた。昨年の覇者ジャックドール(牡5、藤岡)は、武豊騎手(54)を背に函館芝コースで軽快な動きを披露。同レース8勝を誇るレジェンドとともに、万全の仕上がりで昨年に続く勝利を狙う。

    ◇    ◇    ◇  

曇天のもと、ひときわ輝く黄金の馬体が弾んだ。武豊騎手と呼吸を合わせ、ジャックドールは5ハロン68秒9-12秒1で函館芝コースを駆け抜けた。鞍上は終始、白い歯を見せながら「すごくいい。さすがだなという感じ。一流馬の動きでした」と絶賛。連覇へ向け、文句のない仕上がりだ。

昨年末の香港C(7着)から今回で4走連続のコンビ。2走前の大阪杯制覇などすでに手の内に入れる名手は「走るのが大好きな馬」と表現する。それゆえか、初マイルだった前走の安田記念は5着。状態こそ良かったものの「仕上がりすぎていて、少し気負っていた感じ。レースでうまく乗れなかったのもある」と振り返る。

今回は違う。追い切りでコンタクトを取り「フレッシュだし、走りたくてうずうずしているけど、煮詰まっていない。ちょうどいいと思う」と、相棒の微妙な雰囲気の違いを感じ取り「これだけの馬だし、今回はいい感じ。ここは結果を出したい」と好感触を得た。

自身はこれまで札幌記念に12回騎乗して、96~98年の3連覇など8勝。その勝率は66・7%と驚異的だ。

「懐かしいなあ。確かに札幌記念は勝ってるイメージがあるね。今年ももちろん勝ちたい。夏は若手の(活躍の)場なんだけどね。もういいかげんにしろって怒られるわ(笑い)」

ウイットに富んだジョークを交えながら、自身の持つJRA同一重賞最多勝記録(京都大賞典)に並ぶ9勝目へ向け、意気込んだ。

多くの名馬がレジェンドとともに夏の札幌から飛躍した。今年はジャックと秋を見据える。「スタートを決めて、ジャックのリズムで走らせたい」。春競馬でターフを沸かせた“黄金コンビ”は北の大地でも主役だ。【藤本真育】

◆武豊騎手の今夏札幌成績 今夏は14勝の横山武騎手に次ぐ10勝をマーク(3位は9勝のルメール騎手)。勝率21・3%は、横山武騎手の20・3%を上回る。ちなみに、札幌記念は8勝しているが、中でも93年ナリタチカラ、03年サクラプレジデント、13年トウケイヘイローと末尾が「3」の年は3戦3勝。23年の今年は武豊ジャックで決まりだ。