【コラム】「BCマイル」に欧州有力馬が大挙参戦 夢に挑むソングライン、毎日王冠の走りに注目

9月27日、戸崎騎手を背に美浦ウッドを力強いフットワークで駆け抜けたソングライン

ソングライン(牝5、父キズナ、林)が大目標とするG1ブリーダーズカップ(BC)マイル(11月4日、サンタアニタパーク、芝1600メートル)には今シーズンの欧州マイル路線の主役級が大挙、参戦を予定しています。

大西洋を渡るだけで済む米国東海岸の競馬場と異なり、欧州から遠く、寒暖差も激しく調整の難しいカリフォルニアに馬を運んででも勝負をかけるのは、BCでのキャリアが種牡馬や繁殖牝馬になった時の価値を大きく高めるからです。

BCは米国の主要競馬場の持ち回りで開催されることになっていますが、近年は収容人員や警備上の問題もあって西海岸か、馬産地に近いケンタッキーの競馬場に限られています。08年のサンタアニタパーク開催以降は16年連続(来年も西海岸のデルマー競馬場で開催)で、どちらかの州の競馬場で行われています。

今年で40回目を迎えるBCの歴史で、サンタアニタパークでの開催はこれが11回目。過去10回はすべて良馬場が舞台、左回りの馬場をほぼ1周するツーターンの芝1600メートル戦はタイムも速く、勝ち馬には1分32秒を切るスピードが要求されています。

現段階でBCマイルを予定する馬はフルゲート14頭をはるかに超える23頭。欧州からは5月から8月までG1を4連勝したパディントン(牡3、父シユーニ)を筆頭に、通算6戦5勝、G14勝のタヒーラ(牝3、父シユーニ)、8月のジャックルマロワ賞で4度目のG1勝ちを飾ったインスパイラル(牝4、父フランケル)、昨年のBCマイルで僅差3着の実績を持つキンロス(せん6、父キングマン)、先週のG1フォレ賞でこれを2着に退けたケリーナ(牝3、父フランケル)、それに9月のG1ウッドバインマイルを制した“ゴドルフィン”のマスターオブザシーズ(せん5、父ドバウィ)などの強豪が参戦に前向きです。

2年越しの夢に挑むソングラインの8日日曜、毎日王冠の競馬ぶりに注目です。

【ターフライター・奥野庸介】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「ワールドホースレーシング」)