<THE Jockey 川田将雅(3)>
日本国内でも4競走が馬券発売される米ブリーダーズCウイークが幕を開けた。川田将雅騎手(38)はウシュバテソーロ(牡6、高木)とのコンビで、史上初の同一年ドバイワールドC&BCクラシック(G1、ダート2000メートル、11月4日=サンタアニタパーク競馬場)制覇を目指す。連載「THE Jockey 川田将雅」で日本人騎手の第一人者に迫る。
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川田騎手について話す福永調教師の表情はいつも以上に柔和だった。先輩、後輩の間柄ながら、深い信頼関係で結ばれている。今年3月、福永師の騎手引退式で号泣した川田騎手の姿は記憶に新しい。
福永師 全く自分と違うタイプの人間やし、面白いやつやわ(笑い)。性格も違うし、ものの考え方も違う。仲はいいんだけど(騎手として)全く参考にしない部分があるから面白い。俺は自分と違う人に興味があるから。
ユーモアを交えながら話す福永師だが、実は川田騎手の姿を見て反省したことがある。それは21年の秋。日本人騎手として初となるBC制覇を現地で見届けた時だった。
福永師 (偉業達成を見て)誇らしかったよ。ただ、自分の場合は、引退する前に1度はBCに乗っていたいというくらいの気持ちだったけど、あいつの場合は「どうやったら勝てるのか」しか考えていなかった。そこは反省点。そもそもレースに向かう心構えが、俺はなっていなかった。刺激を受けたよ。
これまでトップジョッキーとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた存在だ。後輩だが、リスペクトがある。「自分に課せられた仕事をちゃんと理解し、それを遂行するための努力を惜しまない。プロフェッショナルやな。将雅はもうこれからの競馬界を引っ張る立場だから」。福永師は日本から、後輩のさらなる偉業達成を信じて見守っている。【藤本真育】