【有馬記念】ソールオリエンス手塚師「しっかりお釣りのない作りで送り出そうと思う」/一問一答

ソールオリエンスの追い切りを終えて手塚師と話す川田騎手(撮影・丹羽敏通)

皐月賞馬ソールオリエンス(牡3、手塚)を管理する手塚貴久調教師(59)が共同会見に出席。G1・2勝目へ意気込みを口にした。

一問一答は以下の通り。

-前走菊花賞3着を振り返って

手塚師 当然期待して送り出したので3着という結果は少し残念かなと思いますけども、無事に3000メートルを走りきってくれて、無事で終わったのがよかったかなと思います。

-今回の中間は

手塚師 レース後すぐに山元トレセンの方に戻して状態確認をしてもらいました。さすがに3000メートルを使った後でぴりぴり感、体全体に疲れはありましたけど、それはレースの後の一過性のものだということでした。1、2週たった後はすぐに乗り出せたということで、それならば有馬記念に向かおうということになりまして、早い段階で有馬記念ということは決まりました。

-1週前追い切りを振り返って

手塚師 今回の有馬記念は同世代だけでなく年長の強い馬たちと戦わなければならないので、今までの調教よりもワンランクステップアップしたようなイメージで負荷をかけようと。ウインマリリンを相手に長めの距離でしっかりと追い切ったという形ですかね。

-1週前追い切りのジャッジは

手塚師 私の採点としては合格点だと思いますし、よく強い調教に耐えたなというところでこの子が持っているポテンシャルに感心しています。

-当週は川田騎手がまたがった

手塚師 川田くんは初コンタクトなのであまり調教でむきにさせすぎたり、乗り味というか川田くんとソールオリエンスのコンタクトが取りにくくなることもいかがなものかと思いまして、単走にしてお互いの意思疎通を図ってもらうような最終調整になりました。

-状態は

手塚師 G1なのでそういう緩い調整はしていないつもりですけど、今回に限っては今年最後の大一番なのでしっかりおつりのないような作りで送り出そうかなと思います。

-相手関係は

手塚師 強いと思います。

-舞台適性は

手塚師 中山コース自体はわりとこの子は適性はあるんじゃないのかなと。3戦2勝ということで相性はいいのかなと思います。本来ですと長い直線の方が向いているイメージはありますけど、実際レースを顧みますと中山の小回り、トリッキーなコースでも器用に立ち回っているというところを見ると、中山がマイナスになるとは思っていないです。

-川田騎手はいい意味で幼い、来年よくなると

手塚師 秋は2戦使って負けてしまいましたけど、春から比べると成長はしているなと私自身は思っているので、川田くんのイメージだと来年さらによくなるイメージを持ってもらったことはありがたいし、体の節々を見ても来年以降に完成されていくのかなという気がします。

-4度目の有馬記念

手塚師 ダービーがホースマンの夢と言われていますけど、有馬記念も日本の競馬の大きな祭典でありますので、調教師としては毎年このようなレースに出たいなと思って1年を過ごしています。こうして有力馬の1頭で向かうことができるのは調教師冥利(みょうり)に尽きるというかありがたいなと思います。

-ファンへ一言

手塚師 今年はいろんなことが日本中あって、競馬もいろんなステージがありましたけど、今年1年の総決算として有馬記念が行われてソールオリエンスが皆さんの夢をかなえられるような、そういったつもりで馬を仕上げていましたので、ファンの皆さんも応援していただければいい夢が見られるかなと思いますので、頑張りたいと思います。