引退の秋山真一郎騎手を元騎手の父忠一さんが労う「うらやましい人生」

引退式で父忠一さん(右)から花束を贈られ、記念写真に納まる秋山真騎手(撮影・藤尾明華)

来月から調教師へ転身する秋山真一郎騎手(45)が25日、小倉競馬場で引退式を行った。現役最後の騎乗となった小倉11R下関S(3勝クラス、芝1200メートル)ではダンツイノーバ(牝7、谷)に騎乗して12着。97年3月のデビューから丸27年間にわたるキャリアを終えて勝負服を脱いだ。来月1日付で調教師へ転身する。

元騎手の父忠一さんは引退式で花束贈呈を務め、親子で労をねぎらった。

「自分の時は引退式がなかったのでうらやましい。トップではなかったけど、地道にここまでやってくれた。たいしたもの。今から3、4年が大変な時期だけど頑張ってほしい。でも、うらやましい人生ですよね」

ファンから拍手で見送られた息子の姿に目を細めていた。