【美浦便り】マイネルグロンか、ニシノデイジーか、エコロデュエルか、ロックユーか、それとも…

水曜朝、阪神スプリングJへ向けた追い切りを終えたエコロデュエル

3月に入り、新人騎手のデビュー、厩舎の解散、新規調教師の開業があり、クラシックのトライアルが始まり、ドバイへ向かう馬の姿も見られて…、G1シーズンが近づいてきました。今週の美浦は雨もあり、やや肌寒かったのですが、馬と人の熱気があふれていました。

木曜夕方、今週末の中央競馬の出走馬が決まり、やっぱり楽しみなのは、土曜の阪神スプリングジャンプ(G2、芝3900メートル)です。G1中山グランドジャンプの前哨戦ですが、G1級のメンバーがそろいました。昨年暮れの中山大障害を圧勝したマイネルグロン、同2着ニシノデイジー、同3着エコロデュエル、イルミネーションJSをレコード勝ちしたロックユー、阪神スプリングJの昨年覇者ジェミニキング、一昨年覇者エイシンクリックなど、楽しみな10頭立て。

マイネルグロンの石神深騎手も、ニシノデイジーの五十嵐騎手も、エコロデュエルの草野騎手も口をそろえるように「体調がいい」と状態の良さを伝えてくれました。G1馬2頭は他馬より重い62キロを背負います。ディープインパクト産駒の快速馬ロックユーは3900メートルの距離でどのような競馬を見せてくれるのか。マイネルグロンか、ニシノデイジーか、エコロデュエルか、ロックユーか、それとも…。今年と同様に前年の中山大障害上位馬が多く参戦した昨年はジェミニキングが12頭立て10番人気で勝利を挙げています。本番のG1へ向けた各人馬のレース運びも見逃せません。

先週で終了した冬の小倉開催、最終日の未勝利戦を制したのは伴騎手とアイスジャイアントでした。昨年9月の中山は返し馬のアクシデントで騎乗できず、伴騎手は戦列を離れることになりましたが、このコンビで見事にジャンプ転向後の初勝利。「先生(高柳瑞師)から具合がいいと言ってもらっていたし、自分も乗っていて、とにかく具合の良さを感じました。うれしいですよ。(平地の)重賞ゼッケンを着けている馬だし、なんとしても勝ってもらいたかったですから」。昨年はケガで離脱するまでに9勝を挙げていた伴騎手、今週は騎乗がありませんが、来週から勝利量産、そして、重賞タイトル獲得を期待したいと思います。先週はルーキーの坂口騎手がデビューし、今週の美浦では正月にロケットスタートを決めた上野騎手が調教に復帰している姿が見られました。

英国では来週、ジャンプシーズンの最も大事な開催「チェルトナム・フェスティバル」が行われます。12日から15日までの4日間開催で、初日のメインがチャンピオンハードル、最終日のメインがチェルトナムゴールドカップです。大観衆で埋まるスタンドには「ホーム・オブ・ジャンプレーシング」の文字が彫られ、空気が震える大歓声、コースから引き上げてきた勝者をたたえるパレードリング…、最高の雰囲気で競馬が行われます。賞金や時期を考えると、日本馬がチェルトナムに遠征することは現実的ではありませんが、いつの日か、日本調教馬、あるいは日本人騎手がチェルトナム・フェスティバルで…、そんな夢は見続けたいな、と思います。